中国の田舎で出会った本物の中華料理!超絶辛い麻婆豆腐と薄味の素朴な麺料理で真髄を知る~絶品で激安!【海外B級グルメの旅】

昆明の田舎中華料理屋とその周辺

中国の田舎で予定外の宿泊をすることになり、偶然めぐり会った屋台村で絶品の中華料理を食べることに。

予想をはるかに超えた味と香りに、一瞬でド肝を抜かれました!!

あとで調べてみても、どのガイドブックにもサイトにも載っていなかった超ローカル食堂の激辛の麻婆豆腐。

観光客が決して立ち寄らない地元民のみの屋台村…。

気兼ねなく地元民が訪れる場所だからこそ本物の味があります。

 

飛行機の遅延で中国で急な一泊をすることに

 

レアなケースですが、中国で飛行機の乗り継ぎに時間がかかって次の便に乗れず、一泊して次の日の飛行機に乗ることになりました。

無事に航空会社が振り替えの便を手配してくれて、翌日の飛行機に乗れることになったものの、予定外の一泊をド田舎で過ごすことに

てっきり空港近くのホテルかなと思いきや、迎えのバスで思ったよりも田舎の村まで連れて行かれました。

恐らく、航空会社の契約ホテルなんだと思います。

空港から離れているから価格も安いんでしょう。

 

おかげで、どのガイドブックにも載っていないであろうローカルな場所までタダで行って一泊できましたw

実際、アゴダにもエクスペディアにも載っていないホテルだったし、村もほとんどと言っていいほどネット上には情報のない場所でした。

つまり、こんなことでもない限り外国人が足を踏み入れることは皆無であろう片田舎という事です。

 

もちろん英語も通じません。

中国大陸は果てしなく広いですよね。

日本人が足を踏み入れることのない、そんな未知の土地がたくさんあるんです。

 

大空港を除く山間部の小さな国際空港なら、車で30~40分も走れば、あっという間にかなりの田舎にたどり着きます。

 

海外旅行で飛行機に乗りそびれた場合にするべきこと、しないほうがよいこと!~中国の空港での遅延~

遅延で泊まったホテル 中国東方航空が手配してくれた 昆明にて
中国東方航空が手配してくれた、遅延で泊まったホテル。
こちらの動画もあわせてご覧ください! (● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

さっそくホテルから街に出てみた

 

ホテルは清潔だったし、交通量もまぁまぁある。

だが…

人がいない!!

 

ホテルの外に出ると、土曜日の夜9時前だというのに明らかに人がいないんです。

上海などの大都市の中央部なら22時を過ぎても家族連れなどで賑わっているのに、田舎だとこうも急に人影が少なくなるのか。

道路にはまばらに車は走っているけど、歩道には歩行者が一人もいない…。

 

付近の食堂が早じまいしている

 

人がいないのだから、店が閉まるのも早かったです。

9時ごろには締まっている食堂が多かったし、かろうじて開いている食堂も早々と閉店作業をしてます。

空港で航空会社の職員と命がけで振り替え便の交渉をしていて何も食べる暇がなく、迎えのワゴン車にそのまま乗せられたのでコンビニで食料を買う余裕もありませんでした。

 

せっかく秘境的なローカル村に来たのだから、ここは気取った料理ではなく「田舎っぽい料理を食べたい」

 

閉店している食堂を横目に見つつ、少し焦りながら食堂を探し歩いているうちに、時刻は夜の10時に近づいてました。

 

食堂を探すなら、まずは人を探す

 

食べ物にありつきたければ人がいる場所を探す

 

どの国でも時刻に関わらず、人が集まるところには食べ物屋もあります。

というわけで、やみくもに歩くのではなく人がいる場所を探す方向に切り替えました。

すると、やや遠めに人が出入りしている交差点を発見。

ワラにすがるような思いで、そのまま歩いて行ってみます!

 

屋台村を発見!

予想は見事に当たりでした。

遠くにかろうじて見える人影の群れのところまで歩いていくと、屋台村にたどり着きました。

人の他には車やバイクで客が出入りしている。

道路や歩道には極端に人はいませんでしたが、ここに村人が集中してました。

それ以外は、きっと家でゆっくりしてるんでしょう。

屋台村について帰国後にグーグルマップで探してみたけど、かろうじて村の名前だけ載ってるくらい。

もちろんレビューなんてありません。

 

少しドキドキしながら中に入ってみる

屋台村は広くて灯りもにぎやかで人も多い。

さっきまで彷徨っていた場所とはまるで別世界でした。

 

屋台村の中心には井戸がありました

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
昔は井戸を中央に栄えたのだろう。その名残が今もある。

 

井戸を中心にしたレイアウト

 

『井戸端会議』という言葉があります。

日本でも庶民が暮らす長屋の中心には井戸がありました。

中国もまったく同じ。

 

そう、水は命。

 

日本も同じ、水は命だ。

自宅に井戸がある武家や大きな商家を除いて、

今でいう住宅のような長屋では、

命のために必要な水場を中心に、複数の住人が暮らせる住まいが配置されていました。

 

そして、家事をつかさどる主婦たちは井戸で水を汲んだり洗濯をしたりしながら情報交換をしたり、世間話に花を咲かせていたんでしょう。

 

中国のこの片田舎の屋台村も、

中央に井戸を配置して栄えさせたのか、

井戸の周りに自然と店を出すようになったのかは分からなかったけど、

今は使っていない井戸がいまだに村人の憩いの場の中心にあることに、文字や写真では伝たえきれないような歴史の名残を感じました。

 

人間の根底は基本的にどこの国でも同じなのだ、と。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
串焼きを店先に並べて、注文してから焼く店も多い

 

この屋台村には串焼き屋が多かったです。

店の前に串に刺した肉、魚介類、野菜などを並べて、

客は席から注文したり、自分で選んで焼いてもらう、いわゆる炉端焼きのようなスタイル、

 

中国の居酒屋の特徴

小さなプラスチックのテーブルにそれぞれ4人くらいで座ってます。

客同士の距離がかなり近いのが特徴。

肩が触れ合うくらい、ぎゅうぎゅう詰めです。

日本では食堂や居酒屋では客同士の距離がけっこうありますよね。

それもいいんですが、中国やベトナムでは居酒屋の椅子が小さくて、客同士の距離が狭い店が多いんです。

まるで〈おしくらまんじゅう〉状態。

 

飲み仲間との距離感

学校の木工室にあったような小さな椅子にちょこんと腰かけて、

仲良く大声で語りながら飲んでます。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
道路にはみ出てで食べている客もいる。気さくに写真を撮らせてくれる。

 

そう、日本とは仲間との距離感が違う。

広めの座席の上品なスタイルの店を否定するわけではないんですが、客同士が肩を寄せ合いながらワイワイできる店もいいですよね。

もちろん閉店後の片付けが楽なのも、狭いことの理由の一つかもしれません。

 

中国の田舎式、海鮮料理の店に入る

この屋台村をしばらく歩いてみると、広いとは言っても数十秒で端から端まで歩ける広さでした。

早めに選んで入らないと、店じまいされては困る…。。

一番気になった店に入ってみました。

看板には《海鮮》と書かれていた。

この写真の店です⇩

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
屋台村の隅にある、この店に入ることに。

 

田舎で食堂を選ぶ基本

この店を選んだ理由はいくつかあります。

B級グルメハンターの店選びの基本ですが、

 

料理の写真が飾ってある
価格が分かる
店員が、てきぱき働いている
素材の管理が適正にしてある(衛生面)
地元民が来ている(リピーター)

 

ここでは詳しくは書きませんが、海外のローカル食堂で食中毒の危険やぼったくりを避けるために自然と身に着いた知恵です。

生ものは冷蔵庫に入れてあるか、

服装は清潔か、

テーブルは拭いてあるか、

包丁は肉と野菜で分けているか…

 

店の外から無意識にそれとなく観察するようになります。

もちろん中国の田舎の食堂で、日本の店とと同じ衛生面でのクオリティーは期待できません。

それでも少しでもリスクを下げ、安くてい旨い料理にありつくために安全でいい店を探すようになりました。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
反対側から見たところ。「粥」とも書いてある。

 

この店では数人の店員が働いてて、店内を観察しているとすぐに中から声をかけられました。

これってちょっと珍しいことです。

中国の食堂は、高級な店は店外で従業員が客引きをしますが、安い店は「食べたければ勝手に入ってくれ」と言わんばかりに基本的に客はほったらかしなので。

客が店内に入っても、こちらが呼ぶまではオーダーを取りに来ない店もたくさんあります。

 

ある意味、気が楽です。

 

そして、この客の扱いの差はそのまま価格に直結します。

 

英語が通じない

さて、中国の田舎での最初の難関は会話です。

席に座る前に、ある程度メニューと価格を把握しておきたかったので、聞こうと思ったけど、簡単な英語も通じませんでした…。

 

どうやら外国人はめったに来ない模様。

 

日本人(Japanese)という単語さえ通じない…

 

予期はしていたが、まさかここまでだとは思ってませんでした。

英語はあきらめてスマホの翻訳でなんとか会話し、

そのまま幾つか料理をオーダーして席に着きます。

壁にメニューと価格が写真付きで表示されていたので、

指差しでなんとか注文できました。

 

田舎の食堂の店員さんとは

スタッフのお兄ちゃんは優しかった。

言葉が通じないにもかかわらず丁寧に対応し

こびるような愛想はあまりなかったけど、常にまじめ。

田舎の中国には、こんな感じの若者もいるのかと感心しました。

 

ずっと、てきぱきと仕事をこなしています。

 

最初に届いたのは麻婆豆腐。

これは、他の先客が食べているのを見て指さして頼みました。

誰かが美味しそうに食べているものを、真似してみるのも悪くないもんですよね。

店内をぐるっと見渡したところ、どのテーブルにもこの麻婆豆腐がありました。

ってことはこの店の定番料理!のはず。

これを基本として注文して皆で分けて食べて、後は単品をご自由に、というスタイルの客が多いように思いました。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
1口食べただけで強烈な辛さの中華料理 200円くらい

 

激辛の麻婆豆腐

じつは、僕はけっこう辛い料理には自信があります。

でも正直これにはちょっと参ってしまった。

ラー油で揚げてあるんじゃないかと思うくら真っ赤な豆腐でした。

 

沸騰してる麻婆豆腐

 

平たい鉄鍋を乗せたコンロごとテーブルまで運ばれてきて、

コンロの下には火のついた炭が燃えています。

 

鉄の器のフチで“じゅうじゅう”と香ばしく豆腐と油が焦げている。

じつに食欲をそそりました。

日本で食べる麻婆豆腐は皿に盛られて運ばれてくるけど、

これならいつまでも暖かく食べられる、というか熱い。

 

本当に熱く、そして辛い。

 

 

でも味は抜群だ

安物の水っぽい豆腐ではなく、しっかりした硬めの木綿豆腐を使ってます。

唐辛子以外にもしょうが、ネギ、パクチーの茎など薬味が惜しげもなく投入されてました。

中国で何度も麻婆豆腐は食べたけれど、こんなのはどこでも食べたことがありません。

さすがは地元民人気ナンバー1の料理

恐らく、一生忘れられない麻婆豆腐になるでしょう。

 

200円ちょっとで、人生に残る麻婆豆腐…

 

やっぱり東南アジアは素晴らしい。

 

海鮮の麺料理

この店には米のメニューがなかったので、麺も食べることにしました。

(本当は麻婆豆腐を白米で食べたかったけど…)

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
米の麺とアサリのラーメン 約120円

 

アルミホイルをどんぶりの形に合わせて丸く落とし込み、

その中にスープを作って米の麺とアサリで煮込んである。

味は、かなりあっさり。

それにしても、薬味がたくさん入ってます。

奥に見えるのは別のスープで、濃い味付けでした。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
こちらの麺はインスタント麺だ。約120円

 

空腹だったし、少なめだったので2杯いけました。

次はインスタントの麺のアサリラーメン。

なにも2杯ともアサリラーメンでなくてもよかったけど、

確実に美味しかった。

こちらも、薬味はネギとパクチーがたっぷりと入った薄味のスープ。

 

超満腹になって店を出ます。

 

他の常連客をちらちら見ても似たような食べ方をして、あとはお酒で盛り上がってました。

 

地元民がリピートしている店にハズレはない

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
よく分からず注文したら、スープだらけになった。

 

お酒も少々飲んで全部で800円以下。

観光地や、外国人が多い地域では料金を水増し請求されることもあるがここはそんなこともありませんでした。

外国人が団体で押し寄せてきてお金を落としていくエリアではなく、地元民の集うローカル屋台村だからなんでしょうね。

オーダーの時に僕がしていた計算ときっちり同じ金額でした。

 

村の周辺では

食堂を出たのが夜の11時頃でしたが、屋台村にはまだ若者たちやグループ客があちこちにいました。

都会と違って田舎は治安も比較的いい。

田舎であればあるほど、人との関わりがあるからでしょうか。

暗い路地に入らなければ、夜でも安心して歩けました。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
屋台村の奥にビリヤード場があった

 

屋台村の隅に《台球室》と書かれたビリヤード場があって若者たちが出入りしてました。

こうした光景はどこも同じで、どこか昔の日本のような懐かしい素朴さを感じました。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺
中国の田舎でもビリヤードは人気がある

 

できるなら、この辺りにもう何泊かしたいと思ったものの、もう行かなければ。

偶然訪れることになった幻の屋台村に別れを告げて、後ろ髪を引かれる思いでホテルに帰ったのでありました。

 

昆明の田舎中華料理屋とその周辺

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

またお会いしましょう!

 

ポリフェノール ヽ(^。^)ノ

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