ホーチミンの9月23日公園のセンホン野外劇場で無料演劇を観る!ドラマチックレッドロータス【ベトナム旅行】
ベトナムの劇場といえば、ハノイのタンロン水上劇場やオペラハウス(歌劇場)、ホイアンの水上人形劇などが有名ですが、ホーチミンにも幾つかあります。
例えば、センホン野外劇場(ドラマチックレッドロータス)。
ここは本格的な演劇やミュージカルを無料で楽しめる野外劇場になっています。
同じホーチミン市内にあるホーチミン歌劇場(サイゴン・オペラハウス)の、演劇の観覧と食事のセットのツアーだと1万円を超えちゃうので、とってもお得ですよね!
もちろんオペラハウスなどの演劇の方が、建物も公演の内容も本格的です。
センホン劇場のお話の前に、少しだけ本格派の方向けにホーチミン市民劇場のご紹介を…
- ホーチミン歌劇場と市民劇場ってどう違うの?
-
同じです。日本のガイドブックでは「市民劇場」の名称が使われていますが、グーグルマップでは「歌劇場」となっているので、呼び方の違いだけだと考えてよいでしょう。
ホーチミン市民劇場(サイゴンオペラハウス)
■ もくじ ■
1900年に完成した歴史ある劇場。
装飾品などはフランスから運ばれた、格調高い本物が使われています。
戦争中は空爆にあったり、議会に使用されたりしましたが無事に残り、修復して劇場として今も利用されています。
場所はホーチミン屈指のショッピングストリート、ドンコイ通りです。ホーチミン人民委員会庁舎のすぐ近くですね。(人民委員会庁舎は、近くから写真撮影すると叱られるのでご注意ください)
ベトナムの過酷な歴史の中を生き抜いてきたホーチミン市民劇場。
荘厳な建築物だけでも、一見の価値があります。
では、話を戻して…
まずはホーチミンの中心にある、9月23日公園の場所を覚えよう。
デタム通りやブイヴィエン通りのすぐ近くだよ!
9月23日公園
センホン劇場はこの9月23日公園の中にあるというか、隣接している続きの場所にあります。
ホーチミンの中心部にある9月23日公園は、昼間は鉄棒やフィットネス器具で運動したりベンチでのんびりと昼寝したりもできる、ホーチミンっ子の憩いの場所。
夜も人通りが絶えないので安心です。
ちなみに、この「9月23日公園」の名前の背景には戦争の歴史があります。
1945年にフランスからの独立を宣言してから、それを認めないフランス軍がやって来たので、それに抵抗するためにこの付近で兵を立ち上げたのが9月23日というわけです。
その日を忘れないようにと公園の名前に当てたんですね。
さらにちなみに、9月23日というと日本では乃木坂46の寺田蘭世さんや、後藤真希さんの誕生日として覚えておられる方もいらっしゃるかと思います。
この日は、おそろいの道着を着て公園の中で武術稽古してる集団がいました。
少年少女と一緒に空手の練習をしてる「野外空手教室」もあります。
太極拳をしているお年寄りの姿も…
公園で練習すれば、場所代がかからなくていいですよね。
サックスを奏でているミュージシャン、犬の散歩をしてる人なんかも多いです。
食事もそうですが、ベトナム人は室内で少人数で楽しむよりも、外で大勢でガヤガヤと集うのが大好きなんです。
夜まで買い物も楽しめます
ついでにお土産も買っちゃお~かなっ!
9月23日公園には、地下のショッピングセンターもあるので買い物もできます。
買いそびれたお土産を購入するのもいいですよね~
上の写真は、買い物のために公園で落ち合った女の子たちでした。
500円くらいでお腹いっぱいになれる、手ごろな価格のフードコートも地下にあるので食事にもいいですよ~
夜遊びスポットのデタム通りやブイヴィエン通りからすぐ近くなので、夜の街に繰り出す前にちょこっと寄ってみるのもお勧めです。
では本題のセンホン劇場に行ってみましょう!
センホン劇場
ベトナム語では、Sân khấu Sen Hồng。
2013年に9月23日公園の横に作られたオープンな野外劇場です。
観客席は2000人が観覧可能。
池の前に配置された舞台の上で演劇が上演されると、照明とともに池に映って幻想的な表現に観客は魅了されます。
毎週、土曜、日曜、月曜の晩にダンスや音楽関係のイベント、人形劇、演劇が上演されています。
(平日は有料です)
ちなみに、この劇場の愛称からも造られたコンセプトが分かります。
ドラマチックレッドロータス
この記事の最後に地図も埋め込んでおきますが、グーグルマップでは、名称が「ドラマチックレッドロータス」となっています。
Dramatic Red Lotus
Dramatic 劇、演劇、戯曲
Red 赤い
Lotus 水連、蓮
ということで、赤い蓮の花の中での演劇鑑賞といった感じでしょうか。
舞台は水連の花がモチーフになっていて、照明は赤色が中心に照らされます。
この日は古代中国の演劇が上映されていました。
もちろん入場は無料で、いつでも出入り自由です。
後ろに関羽みたいなのが立ってたので三国志かもしれませんね。
ベトナム人が赤色が好きな理由
ベトナムでは、赤色をよく見かけます。
真っ赤なTシャツを着ていたり、店の装飾も赤色だったり。
国旗も赤色
これは、独立のために流されてきた血と社会主義をイメージしています。
今でもベトナムには戦争の傷跡があちこちに残っています。
ベトナム戦争を経験した世代も多いですし、独立のためにいかに努力してきたのか…
赤色を見ると、そんな想いがこみあげてくるのかも。
サラリーマンの平均月収が3万円未満であるベトナムでは、庶民が定期的にグレードの高い本格的な市民劇場に行くことは難しいでしょう。
このセンホン劇場は、公園に来たついでにでも無料で軽く立ち寄れる、まさに庶民派の劇場なんですね。
それでも演劇の内容は、かなり本格的でした。
野外劇場の舞台と、観客席の間に池があるので赤い照明で照らし出されると舞台が池に反射して2倍も美しくなります。
立地条件もいいので、近くに来られる際には訪れてみてはいかがでしょうか。
観光客ならまず行くであろうブイヴィエン通りの反対側になります。
徒歩で10分もかかりません。
デタム通りからだと、5分くらいでしょうか。
地図はコチラになります⇩
(演劇やミュージカルなどの上演については変更される場合もあります。事前にご確認ください)
今回は、9月23日公園の横にある無料で演劇鑑賞ができるセンホン劇場のご紹介でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
またお会いしましょう!!
ポリフェノール
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