さぁ、船旅に出よう!フーコック島へはバイボンとハーティエンを優雅にフェリーで往復【ベトナム旅行】
ベトナムの”最後の楽園”フーコック島は、南西部のキエンザン省にあります。
飛行機で行くか、バスとフェリーで行くか悩むところですが、
今回はフェリーでの旅をご案内します。
フーコック島に限らず、海外の島の旅に興味のある方には、参考にして頂けると思います。
「飛行機でひとっ飛び」もいいですが、潮風に吹かれながら船で島に渡るのは格別ですよ!
大型の船なので揺れもほとんどありません♬
ワクワクする島への旅に、いざ出かけましょう!!
今回は【秘島にフェリーで行く旅!!】
のお話だよ♬
最後の楽園 それがフーコック島
■ もくじ ■
ベトナムはタイなどと違って離島が少なめです。
あるにはあるものの、整備されていなくて宿泊施設がなかったり…。
フーコック島はリゾート化の開発が進んでいるので、高級ホテルやレストランも十分にありますが、少しバイクで走れば手つかずの自然のビーチもたくさんあります。
そんなわけで、都会の便利さと田舎の素朴さが同居しているような島なんですな。
島の位置は、ほとんどカンボジア近くになります。
(ホーチミンからバスで行く場合は、カンボジア方面行きのバスに乗るので、万が一降りそびれるとカンボジアまで行ってしまう可能性もあります…。目が覚めたらカンボジアだった!みたいな)
実際には、国境でパスポートを出す入国審査が間違いなくあるので、バスの中で眠ったままカンボジア国内まで行っちゃうことはまずありません。
でも、それくらいカンボジアに近いんですね~。
ちなみに、カンボジアの遺伝子が入っているためか、島の気候が原因かは分かりませんが、フーコック島の住人の性格というか気質も、ホーチミンなどのベトナム人の性格とはだいぶ違います。
ひと言で言うと、みんな『おおらか』です。(^O^)
フーコック島の位置はこの辺りになります⇩
ホーチミンから行く場合
ホーチミンからフーコック島へ行く距離感は、下の地図をご覧ください。
ハノイからだと、いったんホーチミンまで行ってからバスに乗ります。それでも直行のバスはなかなかありません。
ちなみにベトナムの列車(ベトナム統一鉄道)は、南側はホーチミンで終点です。したがって、ホーチミンからさらに南や西に陸路で行く場合はバスでしか行けません。
今回は、ホーチミンの南部のミエンタイバスターミナルから出発する、長距離スリーピングバスに乗りました。
バス旅について詳しくは、こちらの記事をどうぞ!
⇩ ⇩ ⇩
ホーチミンのミエンタイバスターミナルから行くバス旅|300㎞を730円で走破する!【ベトナム旅行】
船出はハーティエンかラックザー
ハーティエンかラックジャー(ラッチジャー)かまで行って、それぞれの港からフェリーに乗り換えてフーコック島のバイボン港へ渡ります。
フェリーの便数が多いのは、ハーティエンフェリーターミナルのようです。
あ、そうだ。
ホーチミンからハーティエン行きのバスは、たいていルートが同じで手前のラックザーでも停まります。
なので、ラックザーからのフェリーに乗りたい場合はあらかじめラックザーまでのチケットを買っておくといいですね。
でも、フェリーの便数が少ないのであまりお勧めはしませんが…。(バスが故障などで遅れる可能性もあるので)
ラックザーのバスタ―ミナルとフェリーターミナルの場所はココです。
ラックザ-のバスターミナル
ラックザーフェリーターミナル
ハーティエンからフェリーに乗る!
今回はこの方法でご説明します。
まず、ハーティエンのバスターミナルに到着するはずなので、フェリーターミナルまで移動します。
あまり距離はありませんが、荷物を持って歩くのはきついです。
リュック1つ2つなら問題ありません。
ハーティエンバスターミナル
けっこう広いです。
ベトナム各地を結ぶ、いくつものバス会社が乗り入れてます。
トイレは有料
このバスターミナルのトイレは有料です。
1キロ先のフェリーターミナルに行けば無料の(しかもキレイな!)トイレがあります。
バスターミナルの奥に何軒かテント付きの食堂がくっついてますが、この青いお店がお勧めです。
世界中、いい店は旅人に優しい。
この店はよくある家族経営ですが、自分の店で注文して食べないバス待ちの客にも、喜んで席に座らせてくつろがせてくれるサービス精神があります。
それを見てたら、ついついバインミーを買ってしまいました。
もちろん格安で味も抜群でした!(110円くらいっす)
フェリーターミナルへ移動!
ハーティエンのバスターミナルに早朝に着くと、タクシーがいません。
グラブも使えません。(フーコック島ではグラブが使えます)
いるのはバイタクだけ。
ホーチミンからバスが到着する時間ごとに、15人くらいのおっちゃんバイタク運転手がわんさかやってきます。
そして、バスの降り口にわらわらと集まってきて、「どこに行くのか、乗れ乗れ!」と客の争奪戦が始まります。
高めのバイタク
片道1kmしかないのに、料金は30000ドン。(約140円)
ん~、ちょっと高かったですが、他の移動手段がないのと早朝だし仕方ないかな。
こんな観光客でもなければきっと利用客もほとんどいないんでしょう。
ニコニコしながら払ってあげました。
この建物はチケットカウンターや待合室などがが入っていて、実際に船に乗るのは奥側です。
上の写真の左奥の、小さくベージュの入り口が見えるところです。
ココが入口です⇩
フェリーに乗船する時間になったら、このゲートから入っていきます。
入り口前には、フェリーを運航している会社の看板がいくつもあります。
ハーティエンフェリーターミナルのチケットカウンター
話をフェリーターミナルのチケットカウンターに戻しましょう。
幾つかのフェリー会社が入ってるので、チケットがまだなければ自分の乗りたい船のカウンターに行ってチケットを買います。
「スーパードン社」が最も大手のようで、だいたいいつでもスタッフがいて優しいです。
でも、満席の可能性もあるのでホーチミンなどであらかじめバスのチケットと一緒にセットで買っておくことをお勧めします。
チェックインして予約バウチャーをチケットにする
僕はホーチミンのシンツーリストでバスとフェリーの複合チケットを買いました。
現金かクレジットカードで料金を支払うと、旅の予定が書かれた予約バウチャーを渡されます。
チェックインすることで、この予約バウチャーから実際に乗るバスやフェリーのチケットを出してもらいます。
ベトナムのオープンバスの旅に慣れてないと、「え?!Eチケット(予約バウチャー)のまま乗れないん?」って思うんですが、
予約バウチャーには、バスやフェリーに乗れる日付と幾つかの時間が書かれています。なので、予定よりもバスの到着が遅れたりしても、着いてからチェックインすれば次の便に乗れるというわけです。(ただしチェックインの先着順なので満席になれば次の便になる)
遅延あるある、のベトナム観光会社の知恵なのかもしれませんね。
僕の持ってたバウチャーも、フェリーの時間はいくつか自由に選べるものになってました。
上の写真のカウンター窓口は無人でした。
フェリーの出航時間が近くならないとスタッフが来ない模様…。
僕はスーパードンのフェリーに乗る予定だったので、そこのカウンターへ。
数人のスタッフが待機してました。
ホーチミンで出された予約バウチャーを手渡すと、PCの検索画面に予約番号などを打ち込んで手続きを始めてくれます。
確認が終わると、出発時間や氏名、座席番号が書かれた乗船チケットをくれます。
予約バウチャーは、フーコック島からの帰り道にも必要なので忘れずに受け取ってください。
バスターミナル行きのバスも呼んでくれます
往復チケットならばフーコック島からの帰りにもスーパードンのフェリーを使って、ここに戻ります。
僕はホーチミンへ戻るバスとの往復チケットだったので、帰りにはこのフェリーターミナルからバスターミナルへの無料シャトルバスも電話で呼んでくれました。
港からバスターミナルまでタクシーで行こうと思っていたので、かなり助かりましたw
ちなみに無料のトイレもあります。
バスターミナルのほうはトイレが有料ですが、フェリーターミナルは無料で綺麗です。
トイレ周辺にエージェントみたいなベトナム人がいます。
どこに行くのかとか聞いてきますが、もうチケットを持ってるって言えば簡単に引き下がります。しつこくはありません。
食事は向かいの食堂で
フェリーの出航までに時間があれば、向かいに何軒も食堂があるので食べていくのもいいです。
営業してるのか、してないのか分からないような店ばっかですが、中に人がいればたいてい作ってくれます。
数件並んでいるんですが、お勧めの食堂はココです。
写真付きのメニューもあるし、キッチンも清潔でした。
メニューの写真を指でさすだけでもOKで、おばちゃんがテキパキと作ってくれます。
もちろん地元価格で味も美味しいです♬
その場で焼いた玉子焼きを入れるエッグバインミーだと120円くらいです。他のメニューもたくさんあります。
足元には上目づかいの子犬がウロウロしてます。
客が落としてくれる”ご馳走”にありつきたいんでしょうね~
出航30分前には船着き場へ
船が出る1時間以上前だと、乗せてくれません。
しかも念のために、船の近くにいた制服の船員にスーパードンのカウンターで手に入れたチケットを見せて時間と場所を確認しようとしたんですが、うなずくだけで答えてくれません。
返事をしてくれない船員たち、その理由は
仕方なく隣にいた別の船員に聞いても同じ。
何人か聞いて回って、返事をしてくれなかった理由がやっと分かりました。
英語が通じない…から
腕時計を見せながらジェスチャーで会話したら、「ここに30分前に来い」という事でした。
海外ではデジタルの腕時計より、やっぱり針のアナログ式の腕時計がいいです。
時計の針を指させば、言葉が通じなくても会話できるんで((笑))
それにしても、大半の船員が英語を話せないなんて…。w
30分前くらいから乗客も集まってきます。
僕はかなり早めに乗れました。
暇だし乗客がいなかったので船内をぶらぶらして、写真を撮ってました。
前方にでっかいテレビがあって、昭和っぽいベトナム歌謡曲が大音量で流れてます。
エアコンはけっこう強めです。
トイレは、まぁこんな感じです。
窓から船着き場を見ると、こうなります。
フーコック島バイボン港に到着!
さぁ、出航!!
2時間半はあっという間です。
全く揺れないので、船の中ではぐっすり寝てました。
到着するのはバイボンのフェリーターミナル。
強引なウソつきタクシーはかわしてグラブを使う
船を降りた所にタクシーの呼び込みが待ち構えてます。
ここで立ち止まると、狙われて猛烈アタックの標的にされます。
島に慣れてる乗客は無視してスタスタとバス乗り場まで歩いてくので、立ち止まってきょろきょろするとフーコック島初心者であることがバレるんですな。
タクシー運転手たちの、乗客の争奪戦はけっこう過激でした。
ユーンドンまでバスで行くって言うと、
「今日はバスはない!」
って言うし、
そんなわけない!!と返すと、
「バスはあるけど発車まで、かなり時間がかかる」
「料金は俺のタクシーとほとんど変わらない」
とか言い始めるしまつ。
(バスなんてないって言ったばっかやん…)
どこもそうですが、観光地の入り口で猛烈に客引きしているタクシーには用心した方がいいです。
ウソをつくドライバーは信用できなかったので、歩いてフェリーターミナルを出てグラブを使いました。
値段が少し高いくらいはいいんですが、変なタクシーに乗ると道をかなり遠回りしたり、グルになってるぼったくり店に連れてかれたりする場合もあるので…。
帰りもここからフェリーに乗ります。
フェリーターミナルから、島の入り口までは距離があります。
みんな荷物を持って、テクテク歩いていきます。
入り口にはゲートがあります。
このゲートのわきに、小さなチケット売り場があって、帰りのチケットがない場合は買うこともできます。
もし、帰りの予定が未定で帰り道のフェリーチケットをここで買うつもりなら、フェリーが出る時間と価格をチェックしておくといいですね。
怪しいタクシーの運転手たちは中心部へのバスはないって言ってましたが、実際には駐車場にたくさん停まってます。
ちなみに、スーパードンの帰りのチケットを持っていればユーンドン(島の中心部)にあるスーパードン社の前から格安のシャトルバスがあります。
帰りはそのシャトルバスを使うのもいいと思います。
価格や乗り方については下の記事をご覧ください⇩
フーコック島の中心部ユーンドンからバイボン港へ、最安で確実に行く方法【ベトナム旅行】
今回は”最後の楽園”フーコック島へ、ハーティエンのフェリーターミナルから行く方法についてのご案内でした。
島の中にはナイトマーケットや自然感あふれるビーチなど、お勧めスポットも多いので、ぜひ思いっきり楽しんでください!
ではまたお会いしましょう!
ポリフェノール