新型肺炎コロナ❘アジア各国の対策は日本より優秀?海外旅行で一番安全な国はココ!違いを日本人の行動パターンから分析します
アジア各国の旅行機関の初期の新型コロナ対策についてのまとめ
■ もくじ ■
緊急事態宣言後の暮らし…。
コロナ関連の倒産は現時点でも全国で2000件以上
今後も世界的な不況のあおりを受けると予測され、今後の経済がどうなっていくのかも、気になるところ。
世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルス問題の医療面の危機の後は、おそらく長引く経済危機が来ると思われます。
その点については、ぜひ下の記事をお読みください。
コロナショックを乗り切るために個人で今からできる対策【暮らし】
さて、
・初動が遅れた日本。
・初動で世論に批判されながらも大胆に先手を打って動いて、内閣支持率を爆上げした台湾。
・国内感染者を出したにもかかわらず封じ込めに成功し、いったんは感染者ゼロにしたベトナム…。
実はコロナ対策で初動から危機管理が日本よりもはるかに進んでいた国がアジアにたくさんあったことをご存知ですか?
この記事では特に、新型コロナ問題で日本と海外の旅行機関の動き方の違いを、どこよりも詳しくご紹介します。
なぜ日本の対策が大幅に遅れたのかも考えます。
※この記事は随時更新していますが、現在の段階でどんな対策をとっているかではなく、主に日本の旅行機関とアジアの旅行機関の初動の動きにどんな違いがあったのかを明確にするために、あえてコロナウイルス拡大の初期の情報を更新しないでおきます。
(航空会社の対応は随時変更されます。海外旅行の変更などについてはご自身で公式サイトを確認されて慎重に判断されてください。)
新型肺炎コロナウイルス|日本政府と各航空会社の初期の対応のまとめ|旅行中の注意点|動きの違いもまとめました【海外旅行】
アジア各国の交通機関は新型コロナウイルス問題で、流行の初期にどんな対応をしてるんだろう。
台湾の新型コロナに対する対策
台湾国内では、中国で新型の感染症が出たというマスコミの動きは早かったです。
日本では風評被害への配慮とかいろいろあるんでしょうが、対応や報道が遅かったように感じます。
その点、台湾の政府は先手を打って支持率を爆上げしました。
筆者は2020年1月初旬に台湾にいましたが、その時すでに台湾の新聞の1面で「武漢ウイルス」問題として大きく取り上げられていました。
しかも、台湾の総統選という超一大イベントの真っ最中での1面掲載です。
その新聞もまだ保管してあるので、後日詳しく書きたいと思います。
日本では、まだあまり大々的には報道されていなかった時期。
僕は日本のニュースサイトではなく、海外のサイトで新型コロナウイルスの存在を初めて知ったくらいです。
台湾は中国大陸が本家ということもあるんでしょうけれど、危機管理やいち早い報道が充実していることが分かりました。
また、台湾の空港では日本の空港よりも早くスタッフによるマスクの着用が開始されていましたし、飛行機の乗客向けの「健康宣言カード」の導入も日本より早かったと思います。
日本では慎重な対策をとると「不安をあおる」とかでクレームが来るようなことも、いち早く実施されていることが分かります。
チャイナエアライン(台湾の航空会社)
台湾では乗客の安全が最優先されています。
日本だと真っ先にクレームが来るような対策も取られています。
武漢路線の欠航に加え、公式ページにこんな案内がありました。
新規コロナウイルスの慢延を防ぐため、台湾への旅行者は、到着前に台湾疾病管理センターが提供する新規コロナウイルス健康宣言カードに記入する必要があります。
〈原文をグーグル翻訳したままにしてあります〉
このあたりは、日本の航空会社の対応と同じ程度と思ってよいでしょう。
さらに、
武漢路線の欠航
中国本土・香港便の乗務員のマスク着用、消毒作業。
機内食の使い捨て食器への変更
ナプキンやヘッドカバーは使い捨てに切り替え
毛布・枕・タオル・機内誌の提供の中止
などの対策がとられました。
機内の消毒に加えて、食事の容器やブランケット・新聞等まで配慮する取り組みは、流行の初期の段階ではアジアでは中華航空(台湾のチャイナエアライン)のみです。
だいぶ遅れて日本の各航空会社も同じような対策を導入しました。
※日本の大手航空会社では会社の規定されている以外の機内アナウンスは出来ないとのことで、しばらくは注意喚起もなかったそうです。
日本人だったらサービスの内容を問題にする人もいるでしょうが、台湾では危機管理については乗客に対しても強く出ます。
まさに安全第一なんですね。
台湾鉄道
こちらは特に何も記載はありませんでした。
普段通りのホームページでした。
というよりも、台湾鉄道の公式ページにはそもそも臨時ニュースや案内関連のページはないようで…
続いて韓国の交通機関の対応について見ていきます。
韓国の新型コロナウイルスに対する対策
韓国の航空会社も初期の頃からちゃんと動いていました。
注目できるのは、大韓航空は中国の本土発着便だけでなく、香港と台湾の空港のチケット購入者にも特別対応することと、3月末まで無料で対応すること。(運賃の差額は必要ですが、日付の変更やキャンセル料は免除するとあります。)
大韓航空 Korean Air
大韓航空公式サイトのトップページに、武漢発着便のキャンセル案内が出ていました。
中国本土の発着便以外も特別対応
また、中国便の無料キャンセルと日付の変更はもとより、香港と台北便も対象にしているので、これはどこよりも手厚いサポートですね。
(日本やその他の航空会社は、中国本土の発着便のみ特別対応)
日本の航空会社よりも長い特別対応の期間
特別対応の期間についても大韓航空は3月末のチケットまで対応しますが、例えば全日空(ANA)の場合は3/31までの期間内で「1回のみ」搭乗日の変更ができるので、そもそも考え方が違うんでしょうね。
「3月いっぱいの中でチケットの日付を変更してください」という全日空と
『3月いっぱいは無料で対応します、4月以降乗ってください。』という韓国。
先を見越した乗客への配慮が見えてきます。
日本の航空会社の対応になんだか悲しくなっていたら、日本航空(JAL)の特別対応も3/31となっていました。(ただし、香港・台湾路線は含まず)
さすが日本航空も先を見ていますね!
韓国鉄道
韓国鉄道の公式サイトからニュースのページに飛ぶと新型コロナウイルスに対する取り組みを写真付きで確認できました。
車両の運行前や運行後の消毒、足マットの食毒や従業員のマスク着用などが徹底されています。
タイの新型コロナウイルスに対する対策
ここからはタイの初期の取り組みについてです。
タイ国際航空
ベトナムのように中国と陸続きで直接はつながってはいませんが、徹底した取り組みに驚きました。
アジア随一の対応
タイ国際航空の公式ホームページには世界保健機関WHOの「2019コロナウイルス」や「一般向けアドバイス」といった、その当時の段階で最も信頼できると言っていい複数のリンクまで張り付けられていました。
それに加え中国便の予約の無料のキャンセルや変更の受付。また、機内食や機内の清掃についての詳しい記載もありました。
興味があれば公式サイトをご覧ください。
ちなみにタイ国際航空は世界の航空会社の格付けランキングで今回も前回も日本航空(JAL)より上位にいます。(全日空よりは下ですが)
タイ国際航空、さすがです…
タイ国鉄の対策
公式サイトに取り組みが記載されてたので引用します。
そのまま翻訳してあるので、ちょっと文法的におかしな部分もありますが、丁寧な対策が実施されていることが分かります。
Worawut Mala氏、プロパティマネジメントビジネスグループ副知事 タイ国鉄総裁代理は、コロナウイルスの新種の流行により、タイ国鉄は列車利用者の安全を認識していると述べた。ごく最近では、鉄道駅のすべての地域で健康と衛生を管理するための対策が講じられています。駅周辺でのコロナウイルスの新種の拡散を防ぐ ユーザー間の信頼を築くために すべての駅にスタッフを割り当てることにより ステーションエリア内の厳格な清掃対策を強化します。特にフアランポーン駅で 多くのタイ人および外国人ユーザーが旅行する主要駅です そのため、駅内で消毒剤を散布して清掃を実施しました チケット販売エリアなど、頻繁に使用するユーザーに頻繁にさらされるサービスエリアの清潔さを強調する 助手席
さらに、列車の車内に消毒スプレーを吹き付けて、サービスのために取り出す前に、追加の清掃が行われました。また、電車内の手すり、座席など、乗客が触れなければならないエリアでは、消毒剤できれいに拭き取ることに重点を置いています。
駅や電車でサービスを提供する従業員のヘルスケア対策については、従業員は人口密集地域で作業する際にマスクを着用する必要があります。ユーザーとの信頼を構築するには
タイ国鉄公式サイトより
このように、車両の消毒や従業員のマスクの着用の実施という対策がとられています。
もっとも、タイ国鉄の従業員は感染症の時期でなくても、かなりの確率でマスクをしていますが…
ベトナムの新型コロナ対策
ベトナム航空
公式サイトの広報ページに特別な案内は見られませんでした。
ベトナム統一鉄道
特に公式サイトに記載は見当たりませんでした。
マレーシアの新型コロナ対策
航空会社と鉄道の初期の対策について調べました。
マレーシア航空
公式サイトにも、ニュースルームにも特に記載はありません。
マレー鉄道
特に記載なしでした。
まとめと根本原因
国によって政府の対応の速さも違いますが、それに伴ってか交通機関の動き方も全く違うことが分かりました。
大まかにまとめると、
長期にわたって特別対応を確約しているし、香港や台湾路線も対応する韓国。
機内食の容器や毛布にまで配慮する台湾。
駅をいち早く消毒したり、航空会社の公式サイトにWHOのサイトのリンクも貼って注意喚起するタイ。
こうして比べてみると、日本の航空会社などの対応がアジアの中で、いかに遅れていたかがよく分かります。
原因
海外に住んでいると、日本の企業は(政府もですが)クレームを怖がって、前例のない場面で思い切った判断ができない傾向があることに気付きます。
また、乗客や旅行者をお客様扱いしすぎるのも日本だけの特徴です。
日本の人の考え方
少数の意見を大事にするのは良いことですが、危機管理においても、いわば「人を大事にしすぎる」んじゃないでしょうか。
その結果、個人を重視して大多数の安全がなおざりにされてしまうことになるのではないかと感じます。
武漢から政府の用意したチャーター機で帰還した日本人の中には、健康診断を拒否して帰宅した方々もいるとか…
海外ではそんなことはまずありえません。
感染が広がっている地域から来たのであれば本人の意思に関係なく、確実に隔離か拘束されます。
あとで人権問題だなんて騒いでも、誰も相手にしませんし。
おかしなクレーマーをいちいち相手にするから全体が狂うんです。
全体的な政府の対策も、早めに大げさに実施すれば観光業界からバッシングを受けたり、不安を煽ったなどと言われるのでしょう。
まさに『あちらを立てればこちらが立たず』なんですね。
また、日本企業は「横並び」が好きです。同業他社が導入すれば置いてかれるのが嫌なので重い腰を上げて付いて行く…そんな事例も多いでしょう。
時代に先駆けて新しい工夫や策を実行しようとすれば、必ず旧勢力というか保守的思考のグループから非難されます。
それを打破できるのは若い世代です。
新型コロナ対策で、地方自治体のトップの対応を見ていると、知事の動きには歴然とした差が出ていました。
各方面へのしがらみのない軟らかな思考で行動できる若い知事たちの動きに、全国から共感と支持が集まっていましたよね。
柔軟な思考と実行力
これからは間違いなくトップにも現場にも、新しい思考パターンで動けるスマートな行動力と実行力のある人材が必要になる時代になっていくでしょう。
前例がない…とか、○○からの反応が気になる。ではなく、動くべき時に動く。
今回の新型コロナウイルス問題は、21世紀の世の中の流れを大きく変えるきっかけになると思います。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございました。
またお会いしましょう!!
ポリフェノール
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