ベトナムのお土産から夜食まで何でも揃うコンビニとスーパー活用術!|カップ麺やビールの品揃えと価格も写真付きで徹底解説
ベトナムに旅行や移住で訪れる前に、買い物事情を把握しておこう。大型スーパーも便利だが、車がないと利用しにくい。むしろコンビニや小型のスーパーマーケットの活用で海外での快適度は無限大に広がる。
この記事では飲料や夜食、お土産用の食材や調味料の品ぞろえから価格までを詳しく解説。短期間の海外旅行でも長期の駐在でも必ず役に立つはずだ。
夜食にカップラーメンを買いに行こう!あと、お土産にべトナムの調味料も欲しいな~
どこにでもあるコンビニや小さなスーパーで何でも揃うよ!歩いて行けるし、とっても便利なんだ♬
べトナムのコンビニとスーパーマーケット
■ もくじ ■
ベトナムには大型のスーパーやショッピングモールが少ない。インティメックスやセイカマート、フジマートやロッテマートなど日本の食材も手に入る人気店もあるが、よほど滞在先の近くでもない限り頻繁には行きにくい。
また、あなたが旅行で訪れるのであれば、観光地やホテル街のそばには、基本的にそうした大型ショップは「ない」と思ったほうがいい。
例えば、古き良き京都の嵐山の観光エリアに大型店がないのと同じ理屈で、世界遺産や観光地区の近くでは、まとまった土地の確保が難しいからだ。
ハノイの旧市街やホーチミンの観光エリアなどでは、大型店舗ではなく小さなスーパーやコンビニの利用がメインとなる。
観光客が多く訪れるような場所では、市場を別にすれば現地人はあまり日常生活の買い物はせず、屋台や居酒屋が多くなっている。
また、べトナムでは昔ながらの行商スタイルの売り子が健在だ。天秤棒を担いだり、自転車の荷台に商品を乗せたりして往来を移動しながら商品を販売している。
上の写真はハノイの旧市街の路上を移動しながら果物を売り歩く女性。
贈答品や供えものなどに定期的な需要があり、こうした販売方法でも商いが成り立つ。
なにより、店舗維持費がかからないメリットも大きい。
とはいえ行商スタイルでは売り買いできる商品が限定されるので、日用品から食品まで、幅広く購入できる実店舗の存在は現地人にとってもありがたい。では、大型店が少ないベトナムではどんな店が利用されているのか…
旧市街の小型店舗
ベトナムでは旧市街などの人口密集地から田舎まで、昔ながらの商店街サイズの店が営業しているのをよく見かける。
どんな小さな町内にも必ず1~2軒はあって、夕食の準備中に醤油が切れていることが分かれば、子供にひとっ走り“おつかい”を頼むようなノリで使われている。
こういったローカルな古き良き「よろづ屋」では、米・パンや調味料などの食品類から、洗剤やせっけん類などの日用品まで、狭い店の中にかなり幅広い品ぞろえがある。
およそ人の日常生活に必要なモノのほとんどが揃う、バーコードを使わず営業時間も短い「小さなコンビニ」と考えてよいだろう。店内の買いたい品物を店番のおばちゃんに渡すと、素早く暗算で計算して合計金額を教えてくれる。いくらなのか口で言われても分からなければ、レジの近くに必ず電卓が置いてあるので指させば金額を打ち込んでくれるはずだ。
こういう店がホテルなどの滞在先の近くにあれば、ぜひのぞいて見て欲しい。客のほとんどがリピーターで顔なじみな人情ローカル店は、ちょっとした困りごとにも親切に相談に乗ってくれる。ただし、こういう店は確実に家族経営なので、営業時間は短く、しかも気分次第なので予告なしに閉店にもなることもある。そういう所は、深夜でも確実に利用できるコンビニと併用していきたいところだ。
コンビニと小型スーパーの活用術
ベトナムにはコンビニではサークルKとVin Mart+、小型スーパーではVin Martが圧倒的に多い。Vin Mart+もVinMartも同じベトナム内で最大の民間企業であるビングループの傘下企業だ。ちなみに売上高はグループ全体で89兆ドンを超える巨大組織。
どこにでも支店があるから市街地なら徒歩で行けるし、欲しい物は何でも揃う。
Vin Martの商品の品ぞろえと価格
サークルKもスーパー型のビンマートも他の小型店も、価格にと品ぞろえに大きな違いはないので、ここからは主にビンマートを中心にして解説。
夜食用にカップラーメン編
旅行者が不意に欲しくなるのが、カップラーメンやつまみ等の夜食や“おやつ”だろう。タヒエン通りやブイヴィエン通りなど、夜の街でYOASOBIして飲んで帰っても小腹がすいては眠れない。
かといって、インスタント麺類は軽いがかさばるので日本から持っていくことはできないから、現地でうまく調達しよう。
それに、海外のカップラーメンもなかなか旨いのだ。特に現地のビールに合うように作られていて、ベトナムならヌックマム味のものが多い。ヌックマムとは魚から作る醤油「魚醬」のことで、これさえ投入すればエスニック料理に早変わりする便利な調味料。南西部のフーコック島のものが最高のナンプラーとされている。
詳しくは、フーコック島のヌックマム工場で伝説の調味料を手に入れろ!昔ながらの本物の作り方を見学して味見もできます【ベトナム旅行】をご覧ください。
Cung ĐìnhとCHIN-SU
どんな店でも目に入るインスタントラーメンは、Cung ĐìnhとCHIN-SUだろう。日本で例えるなら、カップヌードルや焼きそばUFOといった位置づけだろう。
Cung Đìnhは直訳するとベトナム語で「王国」という意味で、さらに頭にMìが付くことで「ヌードル」となる。
スープは鶏、牛、豚、貝の味付けなど、様々なシリーズを展開している。
お湯を注ぐだけのカップラーメンだけでなく、サッポロ一番や本店の味のような袋入りインスタントラーメンも幅広く用意されている。
大きめのカップ麺は80g入りで10000VND(ドン)、日本円では約50円。
Mì khoai tây Cung Đình lẩu tôm chua cayは、じゃがいもの麺を使用したエビ酸味ラーメン。
小さめでカップヌードルサイズの65g入りの方がよく売れている。
緑の方は先ほどのエビ酸味ヌードル65gで、赤い方は牛肉味ヌードル65g。無造作に山のように並べてある。
値段も格安だ。
7,100ドンは日本円にすると約35円前後。
ベトナムの通販サイトでは8000ドン(約40円)なので、コンビニの方が安い。LCC飛行機の機内食などでも購入して食べることができる。
ちなみに、日本で食べたいと思っても輸送費がかかりすぎてしまうため入手は極めて困難で、同じシリーズの袋ラーメンならアマゾンや楽天で買うことができる。ただし、値段は送料と関税とショップの利益で数倍に跳ね上がるのでベトナムにいるうちに食べてみることを強くお勧めします。
食べる前にホテルの部屋の前でパチリ。
夜中に不意に食べたくなったので、コンビニまで買いに走る。お湯は部屋のポットの調子が悪かったので、フロントまでもらいに行った。
カウンターにいた土屋太鳳似のベトナム美女スタッフに事情を話すと「いいけど、自分で勝手にやってね❤」とのことで、スタッフ用の湯沸かしポットにミネラルウォーターを注ぎ(水道水は飲めないので)、数分待って沸騰したらカップ麺に注ぐ。
ビールも格安で買えるコンビニとスーパー
カップ麺と同じく、夜食で欲しくなるのがお酒類。せっかくお店まで行くのなら、ついでにビールも買っておこう。
金色の缶がハノイビールで、緑色の缶がサイゴン(ホーチミン)ビールだ。どちらもベトナムではド定番のビール。
価格はどちらも11,000ドン。
価格はどちらも11,000ドン。
日本円だとこの日のレートなら約52円くらい。
10本飲んでも500円ちょっとだ。
ちなみに、旧市街の綺麗系なお姉さんがいるバーやパブで注文すると、同じビールが25000ドン(約130円)になる。
それでも、大音量の音楽と露出たっぷりの異国の酒処の思い出プライスとしては安いほうなのだが…
寝酒として飲むだけなら、コンビニよりもスーパーのVin Martの方がわずかに安い。
ハノイビールが10,400ドンで販売されている。差額は数円なので気にする必要もないのだが(笑)
価格差よりも、スーパーマーケットの方が品揃えが豊富だ。ハイネケンをはじめ、海外のビールも置いているので、飲食店からも従業員が買い付けに来る。
べトナムのコンビニの食材と調味料
日本のコンビニと同じく、ほとんどの調味料が置いてあるし、食材も豊富だ。さすがに肉や魚はないが、野菜類や果物も売っている。
夕食の支度前の主婦も買いに来ているし、買い出しを頼まれた旦那衆の姿も見かける。
慣れない調味料選びで判断がつかず、店頭で嫁様に携帯電話から指示を仰ぐ姿は日本と全く変わらず微笑ましいばかりだ。「頼まれた醤油なんだけど、A社とB社とどっちがいいの?」といった会話をしていた。
ベトナム特有の調味料の中に「サテトム」がある。
日本でも秘かなブームになっている、食べるラー油のベトナム版である。
原料は成分の多い順に、大豆油・唐辛子・レモングラス・にんにく・砂糖・ヌックマム・食塩・エビ。
「レモングラスの香りとエビの風味がフレーバーされた辛いラー油」といったところだ。このサテトムをフォーや卵かけご飯、うどんなどに入れると一気にベトナム風の食事になる。
他にも、日本の味の素や春巻きの皮など、さまざまな食品が売られている。
どれも日本で買うよりも格安で売られているし、荷物にならないような調味料をお土産に買って帰ると喜ばれること間違いなし。
特に、ベトナムの塩は岩塩にハーブが混ぜられていて香ばしいのでお勧めだ。タインホア省の自然の塩田で採られた天然の塩も旨い。鍋料理や湯豆腐に付けて食べると、口の中で海の香りがふわりと広がり、果てしなく優雅な気分になれる。
さらに、ヌックマム(魚の醤油)・カレー粉・ココナッツオイル・シーザウ(大豆の醤油)・コショウなどの定番の調味料もたくさん入手できる。ただし、瓶詰めを買うと無駄に重いので飛行機の重量制限に引っかかる恐れもある。お土産は軽いものにしよう。
また、帰国の際にはヌックマムを預入荷物に入れてはいけない航空会社もある。万が一、機内の倉庫で割れてしまうと強烈な匂いで大騒ぎになるためだ。タイのドリアンに近い扱いで、隠れて持ち込む分にはいいが自己責任で。
ヌックマムはフーコック島という孤島で作られているものが最高に美味いが、市販品には偽物が多いので要注意。
ベトナム人は本当に辛い物が大好きなようで、チリソース・トゥオンデン(甘味噌だれ)といった辛めの調味料も豊富だ。
プラスチック容器のものなら、気軽に買って日本に持ち帰るのもいいだろう。
ひとり暮らしの女子大生が夕食の買い出しに来ていた。今夜は何を作ろうかと悩みながら店頭をうろうろしている姿が微笑ましい。
果物などの青果食品も、種類はわずかだが買うこともできる。
リンゴが1Kgの量り売りで59,000ドン(約300円)で売られている。旅先ではビタミンが不足しがちなので、果物や野菜が買えるのは助かる。できれば海外でも毎日フルーツやサラダを食べて体調管理しよう。
それと、旅先ではついつい暴飲暴食しやすいので、お腹のために乳製品も摂りたいところ。ヨーグルトやヤクルトなども置いてあるから意識して食べるようにすれば、旅行の最後まで元気でいられる(と思う)。
昔ながらのローカル店や屋台も
コンビニや小型スーパーが進出しているとはいえ、昔ながらの商店も残っている。地方に行けば行くほどその割合は高くなるし、そういうローカル店も楽しいので、ぜひ立ち寄ってみて欲しい。
また、ベトナムでは夕方以降に道沿いに屋台が出ていることが多い。
昼間は何もないので気づかないが、夕暮れ時になるとせわしなく椅子やテーブルを出して開店の準備が始まる。
現地人が多く訪れる屋台では、まず味に間違いがない。レストランでは味わえない本物のベトナムB級料理が、100~200円台の格安で堪能できるのでお試しあれ。
上の写真はハノイ旧市街のドンスアン市場そばの大人気な麺店。牛肉ベースのブンを200円程度で食べられ、ひっきりなしにハノイっ子たちが訪れている。
詳しくはご当地グルメを確実に見つけたければ市場を探そう!旧市街でお土産も買えます|ハノイ・ドンスアン【ベトナム旅行】をご覧ください。
ホテルから買い物のためにちょっと街歩きするだけで、タクシー移動では見えない現地の人々の日常を垣間見ることができる。
通勤しているOL、道端でひなたぼっこしている老人、通学途中のアオザイを着た学生たち…
観光地だけでなく、日本とはまた違った人々の日常を見て感じることもあるので、買い物のついでに少しだけ歩き回るのも旅の楽しみの一つ。思わぬところに、ドキドキしそうな出会いが転がっていることもあることだし…
今回はベトナムのコンビニやスーパーマーケットの利用方法についての記事でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう!
あなたの旅が幸せなものになりますように!
ポリフェノール
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