アジアに拡散した福建発の中華料理の奥深さ!ハノイの福建麺屋でベトナム版の海鮮ホッケンミーを食す!【海外B級グルメ旅行】

アジアの麺料理ベトナム編。中華の福建料理の中でも麺を使った料理を福建麺と呼ぶが、伝わった各国で様々な変化を遂げつつ独自のB級グルメの地位を確立している。

この記事では福建麺と日本との関係、日本人にも大人気の観光地であるベトナムの首都ハノイのホッケンミーの名店をご紹介する。福建麺の一種ともいえる、沖縄を通じて今や全国で親しまれるようになった長崎ちゃんぽんや皿うどんの秘密とは。

べトナム風の焼きそばもいいが、薄味で魚介の出汁が素直に引き出されたラーメンを食べると、幸せな気分に浸れるはずだ。

ガイドの萌萌ちゃん

ベトナムのヌードルは安くて美味しいよ!!

ポリフェノール

日本人にもピッタリの味付けで大人気。お米の麺のフォーやブンも有名だね!

ハノイの大人気麺料理店のベトナム風ワンタン麺の写真。特大のエビが入って200円ちょっと
中国の福建から東南アジア各国に伝わった福建麺のハノイバージョン

福建からアジア各地に伝わった麺料理

中華料理はじつに奥深い。世界各地に伝わるのも当然だろう。特に東南アジアには中華レストランのない国は存在しないと断言してもよいくらいだ。

日本も例外ではなく、気軽に入れる餃子屋があると思えば上海料理店、広東料理店、北京料理、四川料理など幅広く看板を出している。

中国が個人的に好きか嫌いかはさておき、中華料理が嫌いな方は少ないだろう。

調理法と食文化に罪はない。

ベトナムの夜遊びスポットを街歩きして出会ったハノイのエロいおじさん達の写真
ハノイ旧市街の店先で世間話に花を咲かせるおっちゃん達

ベトナムは中国陸続きで接する国だ。北部のラオカイやランソン、カオバン地方に行くと、目の前が中国という国境の景色を見ることができる。当然、ベトナム語に混ざって漢字で書かれた看板も多く目にするし、DNAも近いので住民の顔つきも中国人に近くなる。

もともとべトナムの北部は中国の侵略と支配を受けることも多かった。

(詳しくは、三国志時代にべトナムを支配した士燮!劉備や曹操や孫権の陰に隠れ、越南の交州で人材を育成し漢字教育を導入した知能派の群雄をご覧ください)

そうした背景もあって、中国の料理・風俗・文化などが入り込んで定着していくことになる。

北部まで行かずとも、ハノイ辺りでも中国人と見分けがつかないベトナム人を目にするし、中華系の住人である華僑もいる。

ハノイの街歩きで出会った古老の武術師匠の写真。若い時はかなり荒れていたらしい。
中華系の自称武術の達人という古老

なので、東南アジアの中でもベトナムには中華料理の店が圧倒的に多いし、味も本場に近い。

と言っても単なる物マネではなくアレンジすることを忘れない。しっかりとベトナム風に変化している。

変化を遂げる福建発のホッケンミー

福建料理の中でも手軽なジャンルである麺、つまりラーメンは「ホッケンミー」と名前を変えて周囲のアジア諸国に伝わっていったが、スープスタイルよりも焼きそばのように調理した乾いた麺に具を何か乗せるスタイルが多い。

福建料理の特徴は立地条件に起源がある。福建州は台湾の向かい側に位置する海沿いの沿岸部を中心に、山岳地帯も多い。逆に平野部は少ない。

それで、使用する食材も海の物山の物が多くなる。また、味のベースとなる出汁も魚介類の乾物を戻して取ることが多く、薄味で甘い

年間を通じて気温の高い東南アジアではトウガラシなどの香辛料を効かせた辛口の料理や、濃い味付けの料理が好まれるが、その一方で海鮮ダシで薄味の福建料理も好まれたのだろう。

ちなみにホッケンミーの「ホッケン」福建のことで、「ミー」の方はの中国語読みがミェンと聞こえることがなまったもの。

さらにちなみに、ベトナム語では麺料理のことを”ミー○○”と呼ぶ。ワンタン麺なら「ミーヴァンタン(ワンタン)」

言葉が似ている辺りも隣同士らしさが見て取れる。

ベトナムのワンタン麺の名店についてはハノイの海鮮ワンタンラーメンは絶品!ミーヴァンタンの名店フーンべオは観光スポットのドンハー門前【ベトナムB級グルメ旅行】をご覧ください。

福建料理のホッケンミーと福建風ラーメンのワンタンスープを両方並べて比較した写真
福建からホッケンミーとしてベトナムに広がった福建麺

ホッケンミーには、上の写真のように小麦粉の麺を焼きそばのように調理して上にチャーシューを乗せたものもあるし、米粉の麺を焼きビーフンのようにして食す国もある。

日本では長崎のちゃんぽん皿うどんの形となり今に至る。

福建省と琉球と長崎

かつて、福建料理の家元である福建省には琉球の大使館(琉球館)があった。中国大陸と当時の沖縄には深い交流があったことが分かるし、文化交流や貿易が盛んだったことは間違いない。

さらに、その琉球王国の自治を認めながらも管理していたのは薩摩藩であり、琉球が中国大陸との貿易で輸入した商品を長崎を主な窓口として長崎商法として発展させた。当然、人の流れや物流と一緒に料理も伝わる。

そんなわけで中華料理は、まず福建から沖縄に入り、長崎に入り、日本全国に広がっていったと考えられる。

別のルートもあったはずだが、自由貿易の機会が極めて少なかった江戸時代や明治初期にはこの流れが主流だったはずだ。

例えば長崎ちゃんぽんの由来は、明治時代に長崎にいた中国人留学生のために中国人の料理人が考えたものとされている。もちろんルーツは福建麺だ。

ベトナム版の福建麺をハノイの名店で

話がそれたが、日本の長崎ちゃんぽんを一例として、中華料理の一派である福建の麺料理がアジア諸国に浸透していき、ご当地グルメとしての地位を確立していることがご理解いただけたことだろう。

ベトナムの場合はどのような福建麺が浸透したのか。この記事でご紹介するのはハノイの超人気店「ミーザーフッケン(Mì Gia Phúc Kiến)」。

ハノイの老舗ミーザーフッケンの頑固な店主

ハノイ旧市街の名店、ミーザーフッケン。

人気店といっても、それは現地のハノイっ子からの評価。ハノイの旧市街ではあるが、観光客が立ち寄るエリアからは徒歩で10分ほど離れているローカル地区なので、何度か訪れたが外国人の姿はほとんど見かけない。

店の名前の「ミーザーフッケン(Mì Gia Phúc Kiến)」を日本語にすると、ミーザーは麺類、フッケンは福建なので、まさに福建麺料理屋ということになる。英語名もそのままFujian Noodles Shopとなっている。

旧市街の中心ではないとはいえ、ドンスアン市場からでも歩いて行けるほど近いので、散歩しながら行くといいだろう。ドンスアン市場は無名の場外売り場も熱い!ハノイっ子のバイクで埋め尽くされる旧市街の観光スポットだ!の記事をぜひ参考に。

上の写真の頑固おやじが店主をしていて、昔の日本の食堂がそうだったように【安い・うまい・早い】の三拍子がそろっている。

客層は地元民ばかりなので、新規の客(特に外国人)に媚びる様子は一切なく、その孤高の接客スタイルは客たちも承知でテーブルに着くなり、ものの2秒程度でオーダーする。足しげく通ううちに習慣となっているのだろう。

こうした様子を観察していると“当たり”の店である確信が深まる。

(やや中心部からは離れているので、ハノイの旧市街の観光エリアの中の旨いワンタン麺の店については、ハノイの海鮮ワンタンラーメンは絶品!ミーヴァンタンの名店フーンべオは観光スポットのドンハー門前【ベトナムB級グルメ旅行】をご覧ください。)

店主のおやじは強面で頑固だが愛嬌もあるし、外国人にも優しい。とはいえ僕が何度もリピートする理由は何より福建麺のにある。

この店には一般的にホッケンミーと呼ばれる焼きそばスタイルの福建麺もあるが、最も人気なのは下の写真の海鮮系スープの福建麺だ。

ハノイの大人気麺料理店のベトナム風ワンタン麺の写真。特大のエビが入って200円ちょっと
ミーザーフッケンの貝出汁の効いた海鮮ワンタン麺は約200円。

福建麺屋という店名にふさわしく、正統派の福建料理の流れを受け継いだ味付けになっている。乾燥させたホタテなどの貝から取った出汁を基本として甘く薄味に仕上がり、特大のエビや手作りワンタンが入っている。何者にも媚びず妥協しない王道でクラシックな仕上がりだ。

福建麺の価格とハノイのB級グルメの相場

甘めでお腹に優しいため、子供連れも多く訪れている。もちろん、財布にも優しい。

店内に張り出されていた価格表はこうなっている。

夜遊びスポットの繁華街からも近い激ウマのラーメン店福建麺屋の料金表の写真。日本円で200円前後だ。
ハノイの名店、ミーザーフッケンのメニュー兼価格表。

主な人気メニューの値段は以下の通り

ワンタン麺40000ドン(40K)

ワンタンスープ40000ドン(40K)

水餃子55000ドン(55K)

水餃子ラーメン55000ドン(55K)

焼きそばホッケンミー60000ドン(60K)

日本円に計算すると幾らかと言うと…

ベトナムで人気の水餃子ラーメンの価格55000ドンをアプリで日本円に換算すると260円となった写真。
平均的な水餃子ラーメンは約260円だ。

安いワンタン麺が40Kドンで高いメニューでも60Kドンなので、中間をとって55Kドンの水餃子あたりが幾らかというと、上の通貨換算アプリで計算すると260円くらいとなる。

ちなみに首都ハノイの通常のローカル食堂の麺料理は1杯100円後半から200円台後半くらいだから、ほぼ世間並みのB級グルメの価格帯に入るといえる。

飲み物はいくらかというと、こちらも価格表が張り出されていた。

べトナムの標準的な食堂の飲み物の価格表の写真。お茶は5000ドンでビールは20000ドンだ。
ドリンク類の値段表|ビールの価格を見ると相場が分かる

普通のお茶5000ドン(5k)約25円

レモンティー15000ドン(15k)約70円

フルーツジュース25000ドン(25k)約120円

ハノイビール20000ドン(20k)約100円

下町食堂としては、こんなところだろう。

スーパーとほとんど変わらない、じつに良心価格だ。

僕は海外の食堂やレストランの価格表を見る時、ビールの値段を真っ先にチェックする。

なぜなら、メニュー表に書かれた食事の相場は分かりにくいが、ビールの価格は国内で一定しているからだ。

ベトナムの場合、北部で最もよく飲まれているのがハノイビールで南部ではサイゴン(ホーチミン)ビールだが、この2種類のビールの値段が市場価格に近ければ近いほど、出される料理も良心的な価格になっていると判断できるという訳だ。

この福建麺屋、ミーザーフッケンの場合もしかり。それは店の裏を見てもよく分かる。

ハノイの福建麺料理店の店内の様子の写真。自宅と繋がっているので店舗代はかからず格安でベトナム料理が楽しめるようになっている。
ハノイの名店の裏の顔は会談で2階へと繋がっている

店の奥を見ると、2階の自宅に上がれる階段が見える。日本でも食堂と自宅が一緒になっている店は安くて旨い。建物は店だけに使用目的を絞れないから立地条件はやや劣ることが多いが、その反面で店舗の家賃がかからない分を料理の値段と量に反映させることができる。

注文したラーメンが届き、目の前の道路を走るバイクの喧騒眺めながら食べていると、ベトナムの人々のエネルギーの源のようなものを感じ取ることができる。

国道一号線を北上しながらハノイで格安のベトナムB級グルメを楽しむ写真
ベトナムの道路をながめていると、すべて国道1号線に見えてくる。

ベトナムを初めて訪れた頃は、なぜ彼らはこんなにエネルギッシュに動き回れるのかと不思議に思ったが、理由はどうやら食と生活パターンと気質にあるようだ。

ベトナムのハノイ福建麺屋で食べる超絶美味いワンタン麺の写真
特大のエビが入った海鮮ワンタン麺は約200円だ。

昼間は安くて旨いものを仲間と一緒に大騒ぎしながら食べ、また仕事に戻っていく。晩は家族総出でやって来てまた大騒ぎして食べ尽くす。

黙って食べるとか、一人で食べるという習慣がないのだ。実はこれは消化にも良い。一人で食堂に来て誰とも話さず黙々と食べると、どうしても早食いになり胃に負担がかかる。

日本人としては、食事中に大声で話すとマナー違反になるのだが…、忙しかったサラリーマン時代の昼食に定食屋で一人で早食いをしていたことも胃痛の原因だったのではないかと、ふと思い出した。

食事が終われば行動開始だ。日本円からドンに換えるための金策に走った。ハノイの場合、為替は自由相場なので銀行やATMの海外キャッシングよりも、街の観光代理店がはるかに安い。

ベトナムの夜遊び軍資金獲得のため、安いレートの両替店を探して円をドンに換える。クレジットカードの海外キャッシングは要注意。
仲良くなったベトナム嬢が昼の顔で日本円からベトナムドンに両替してくれた。

幾つかの店で確認して換金すると良いが、上の写真の店のお姉さんが手数料が最安で両替してくれた。

ベトナムでの両替のコツについては、空港での両替は割高?ハノイのSIMカード売り場で実際に検証した驚きの結果!円からドンへの手数料を大公開【ベトナム旅行】をご覧ください。

今回ご紹介した人気店、ミーザーフッケンの場所はコチラ。訪問前には念のため営業時間等を確認されたし。

ほんのり甘い海鮮スープに、コシのある麺が絡み、具も多いベトナムの福建麺。または焼きそば風の麺もひと味違って食べやすい。

ベトナムにお越しの際にはぜひ試してみて欲しい。必ず思い出の味となってくれるはずだ。

次回のあなたの旅が素晴らしい冒険となることを願う!!

 

ポリフェノール

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