医療崩壊と経済崩壊と治安崩壊|最も怖いのはどれ?自殺の増加・うつ・治安の悪化への警戒と対応が必須に【コロナショック】
病院に行ける、買い物ができる、安心して暮らせる。
こうした”普通の事”ができなくなるとしたら…。
IMFによると、新型コロナ問題は世界恐慌以来の大不況を引き起こすと予測されています。
速やかな終息を願いたいものですが、今後どうなっていくのか幾つかのケースも考えておいた方がいいかもしれません。
喫煙者がコロナウイルスに感染した場合の、特殊な危険についても最後に考えていきます。
※現在、2020年の4月にこの記事で書いた医療崩壊が現実となっています。その時点で【医療・経済・治安】の崩壊の3つの可能性を指摘した記事はどこにもありませんでした。トラベルMemoは、これからも未来を見つめて発信し続けます。
これまで「当たり前」だと
思っていたことが、
なくなくなってしまうかも。
コロナショックが生み出すかもしれない3つの崩壊
■ もくじ ■
地震・雷・火事・おやじ…。
最近は〈おやじ〉が怖いものから外された気もしますが、
怖いものリストに、今後は「ウイルス」も入れた方がいいかも。
(おやじというのは実は”おおやじ(大風)”=台風である説もあります。一応)
地震も雷も火事も、比較的狭い地域に限定されますが、
ウイルスは日本中どころか、世界中に拡散していきます。
その世界中に拡散されたウイルス感染の危機も怖いですが、きっと対抗できる薬やワクチンが開発されるでしょう。
問題はそのあと
医療面での危機はそれで終息するとしても、
いったんコロナショックで大幅に後退した経済は、
回復に、かなりの時間が必要になります。
そして経済が衰退すれば連鎖的に犯罪が横行します。
たいへん書きにくいことですが、
コロナショック後に増えると予想されているのは
自殺者・うつの深刻化・治安の悪化
この三つの増加は避けられないと考えています。
経済危機や、国内の都道府県別の食料自給率から考える今後については下の記事でも書いているので、ぜひご覧ください!
コロナショックを乗り切るために個人で今からできる対策|食料の確保は住んでいる地域の食料自給率も参考に!【暮らし】
この記事では、コロナショックの危険を3つの分野で考えます。
医療崩壊
経済崩壊
治安崩壊
あなたは、どれが一番怖いと思いますか??
国によっては医療崩壊はすでに発生していますし、それらの国では経済崩壊も時間の問題。
日本は無事でいて欲しいものですが…。
【緊急事態宣言が解除へ】生活への支障・影響と効果は?ロックダウンとどう違うの?|コロナショック
医療崩壊
これは簡単に言うと、
病気になってもきちんと治療が受けられない。
救急車に乗ってもたらい回しにされる
重症化しても入院できない状態になることです。
例えるなら、観光地に客が押し寄せてホテルの部屋が足りず
泊まれなくなって野宿するような状態…。
すでに大量感染が起きているアメリカでは、コロナウイルスに感染しても治療が受けられずに、自宅で亡くなるケースが少なくありません。(かの国は保険の問題もありますが)
また、エクアドルのように遺体が収容できず路上に放置されてしまう国さえも。
日本は10万人あたりのICUの数が、ヨーロッパと比べるとかなり少ないので、ベッドが埋まってしまうことが懸念されています。
人工呼吸器などの医療機器も限りがありますし、患者の年齢によって”命の選別”がされる事態もありうるでしょう。
コロナ感染以外の通常の病気やケガでの入院も病院の定員を超えてしまえば、自宅での療養となるかもしれません。
また、入院患者の数の増加だけでなくドクターや看護師といった医療従事者が集団感染する事例も。
その場合、周囲の濃厚接触者も自宅待機しなければならなくなるので、現場はさらに過酷なものになります。
病床不足については、軽症の患者向けにホテルなどの宿泊施設を臨時に新型コロナ専用の病棟にすることもできるでしょう。
でも、治療に携わることのできる人間の数には限りがあります。
今できること
3密を避け、手洗い・うがいをこまめにすること。
これはよく言われることなので、ご承知と思います。
禁煙
加えて、WHOによると喫煙が重症化へのリスクを高めるとのことなので、愛煙家の方は今からでも禁煙をされることをお勧めします。
あらゆる種類の喫煙は、心血管系および呼吸器系を含む身体系に有害です。COVID-19もこれらのシステムに害を及ぼす可能性があります。COVID-19が発生した中国からの情報によると、タバコの使用などによって引き起こされた心血管および呼吸器疾患のある人は、深刻なCOVID-19症状を発症するリスクが高いことが示されています。
WHO公式サイトより引用
喫煙とコロナウイルス感染の関連性については、時間をかけて研究されているわけではないので、いまだ分かっていません。
はっきりしているのは、感染した場合に症状が深刻化する確率が上がるという事です。
ただし、COVID-19が新たに特定された疾患であることを考えると、喫煙とこの疾患との関連はまだ確立されていません。
WHO公式サイトより引用
もしも自分が感染した時、日本が医療崩壊を起こしていたら…。
さまざまな対策が取られていますが、もしも感染したとしても少しでも重症化しないように手を打ちたいものです。
感染を防止することも大切ですが、感染しない保証は誰にもありません。
重症化のリスクを少しでも抑えるために、禁煙して肺を負担をかけないようにしておいた方がいいかもしれません。
運動
自宅で過ごしていると、普通に生活していても体力は落ちます。
基本的なことですが健康的な食事をし、運動することによって、なるべく体力を落とさないようにしましょう。
緊急事態宣言が出せされているからといって、何もせずに家の中にいると抵抗力も弱くなります。
人混みに行くのは論外ですが、軽いジョギングや散歩などの適度な運動と日光浴を心がけましょう。
経済崩壊
1990年代のバブル崩壊を覚えていますか?
高騰した土地の価格が下がり、銀行が破綻し、企業が破綻し雇用が抑制されました。
大手の民間企業ではなく、倒産せず給料の削減もなかろう公務員への就職が人気になりましたね。
世界恐慌以来の大不況へ
IMF-国際通貨基金によると、今回のコロナショックは世界恐慌以来の危機を招くと考えられています。
しかし、来週の世界経済見通しに見られるように、2020年には世界の成長が急激にマイナスになることはすでに明らかです。実際、世界恐慌以来の最悪の経済的影響を予想しています。
IMF-国際通貨基金公式サイトより引用
感染が深刻なアメリカでは、3人に1人が失業するとの見方もあります。
海外で暮らしていると、アメリカ人の裕福さに舌を巻きます。
酒場で親しくなったアメリカ人に自宅の写真を見せてもらうと、信じられないような大豪邸の芝生でシェパードを飼って遊んでいたり…。
仕事を聞くとごく普通のサラリーマンで、1か月ほど休みをとってアジアを放浪しているという、なんともうらやましい生き方。
そんな最強の軍隊を持つ裕福な国でも、今回のコロナウイルスは致命的な打撃になりそうです。
幸い日本はまだ欧米ほど感染が拡大してはいないので、そこまでの経済崩壊は来ないかもしれません。
それでも、仕事を失う可能性はゼロではありません。
半年後、一年後の日本経済がどうなっているかは測りきれないので、失業保険や再就職もどうなることか。
経済崩壊の対処法
無駄な支出を減らし、少しでも貯蓄に回した方が賢明です。
仕事を失う可能性については、なんともできないとは思いますが、最悪に事態も想定しておきましょう。
また、自宅待機などで空いた時間にブログを書いたり、投資の勉強をして自分の腕でも食べて行けるようにしておくのも良いかもしれませんね。
僕は処分できるものは処分して、田舎に引っ込んで古民家を買い取って自給自足の暮らしをするくらいの可能性は視野に入れています。
散居村には、使われていない古い家屋はたくさんありますから。
また、インフレの可能性も否定できないので、貯蓄は現金ではなく持ち歩けるものに変えています。
治安崩壊
すでに警察官の集団感染も報告されています。
お巡りさんは交通事故や事件など、何かあればすぐに駆け付け事情聴取したり、市民と濃厚接触するのが仕事と言っても過言ではありません。
ごく一部ですが、コロナ感染者の中にはわざと出歩いて騒いでウイルスをまき散らすような者もいます。
そうでなくとも警察官は業務の性格上、不特定多数の人と濃厚接触することは避けられないお仕事。
平時でも多忙な警察官
それに、日常の業務をこなすだけでも多忙を極めます。
加えて人員不足になるとすれば…。
警察署の中に新型コロナウイルス感染者が出て、濃厚接触した周囲の警官も自宅待機となれば、それだけ動かせる人員が減ります。
感染が広まるにつれ、2割、3割、やがてもっと多くの警察官が動けなくなる可能性も。
今後もさらに警察官や消防職員の間に感染が広まれば、パトカーや救急車が出動できなくなる事態も考えられるでしょう。
ということは、
経済危機と治安崩壊のシナリオ
想像してみてください。
110番通報しても、警察官が到着しない状態。
パトカーも救急車も現場に急行しないとしたら…。
すでに世界恐慌レベルの大不況が来ることは、ほぼ間違いなさそうです。
食料が不足し、貧困に拍車がかかるでしょう。
日本人は基本的に優しく温厚な民族ですが、やはり人間です。飢えると何をしてもおかしくはありません。
災害時でも、水と食料さえあれば何とか助け合うこともできますが、
もし数週間、数か月もお腹を空かせるとどうでしょう。
もし、その状態で犯罪が起きても、警察官が〔出動できない・大幅に遅れる〕としたら…。
犯罪の発生⇒警官の到着⇒捜査⇒逮捕⇒起訴⇒服役等
この流れが犯罪抑止に役立っています。
日本は世界一安全な国ですが、それは日々の警察官の職務で成り立っているんです。
時々、ハレンチな不祥事を起こすとはいえ、それを忘れてはいけません。
その警察官たちが動けなくなるとしたら…。
まさに治安の崩壊…。
また、経済へのダメージはこれまでに経験したことのないストレスを加えます。
ただでさえコロナウイルス感染を防ぐために、不自由な生活が続き、それにストレスが加算される…
そして、ストレスは連鎖します。
自分のストレスを誰かにぶつけ、それを受けた人は別の誰かにぶつけるという事もあるでしょう。
お金のサイクルのように回り回って、帰ってくることも。
僕は正直言って、コロナウイルス感染の脅威と同じくらい、自殺者やうつの増加を懸念しています。
今からできること
さすがにそこまでの治安の崩壊は考えにくいですが、
不況と共に治安が悪化することは、ありうることです。
自宅の鍵を頑丈なものにしたり、防犯対策をとっていますか?
ご近所と仲良くしておいた方が良いかもしれません。
“いざ”というときに頼りになるのは近所かも。
「泥棒が空き巣に入ろうとして下見をしていが、隣の家の住人に声をかけられて断念した」という話もあります。
夜間に人通りの少ない場所を通らない。
多額の現金を持ち歩かない
万一、路上強盗に出会ってしまったら抵抗せずに渡せるものは渡してを身を守る
なども、普段から頭の片隅に入れておくとよいでしょう。
また、うつや自殺の増加も視野に入れて悩みを打ち明けられる人と定期的に連絡を取ることも必要です。
・コロナ禍で非日常的な暮らしが続いてストレスが溜まり、そのストレスに耐えられなくなった時。
・仕事がうまくいかなくなって、この先の生活に絶望した時。
・生きていく自信がなくなった時
そんな時には、親身になって相談を聞いてくれる人が必要になるでしょう。
公的サービスにも「命のホットライン」のようなものもありますが、知らない人に人生にかかわる相談をすることには、やはり抵抗があるものです。
最も良いのは、口が堅くて自分のことを真剣に考えて「よく聴いて、話してくれる」人を持つことではないでしょうか。
そういう人は相手の顔色をうかがう事ががないので、自分にとってちょっと耳の痛いこと、聞きたくないようなことも言うかもしれません。
でもそんな人って、嫌われることを恐れて角が立たないような誰でもいえる事しか話さない人よりも、圧倒的に信頼できるのではないでしょうか。
子供の頃の親がそうでしたよね。
いつもは優しく、時には真剣に怒ってくれる
そんな信用できる人を大切にしましょう。
コロナウイルスとの戦いの中で、今まで平穏な暮らしの中で眠っていたかもしれない本来の人間力が、ますます必要になってくるでしょう。
今回は最悪の事態も視野に入れてショッキングな想定もしましたが、一日も早く医療でも経済面でもこの危機が終わることを願っています。
また、読者の皆様におかれましては、どうか安全にこの事態を乗り切られるようにと願うばかりです。
ポリフェノール
“医療崩壊と経済崩壊と治安崩壊|最も怖いのはどれ?自殺の増加・うつ・治安の悪化への警戒と対応が必須に【コロナショック】” に対して2件のコメントがあります。