ハノイから古都フエに寝台バスで行く方法!チケットの買い方から車内Wi-Fiの使い方・スピードも完全ガイド【ベトナム旅行】
ベトナム中部にある静寂の古都フエ
フエは王宮跡などの建造物群がベトナムで初めて1993年に世界遺産に登録されるほど、圧倒的な歴史と文化を誇る街です。
フエに続いて、ハロン湾やタンロン王城遺跡、チャンアン複合景観やフォンニャ‐ケバン国立公園などが世界遺産に追加されていって有名になりましたが、やはりフエは別格の存在と言っていいでしょう。
1945年までベトナムを支配したグエン王朝の都として栄えた古都。
ベトナムの革命を導いたホーチミンの父親はこのグエン(阮朝)の宮廷に仕えていたので、ホーチミンも幼いころ一緒にフエに住んでいましたし、彼が通っていた学校も高校に姿を変えて現存しています。
フエの堂々たる王宮や雄大な門は中国の紫禁城の影響を受けつつも、ベトナムらしさを現代に伝えています。
今でこそハノイやホーチミンが大都市として世界中から認知されていますが、中部の都市フエがベトナムの中心だった時代もあるんですね。
「ベトナムの京都」と呼ばれるのも、うなずけます。
フエまでの行き方
■ もくじ ■
このフエに行くには、
・日本からダナンに飛行機で行ってからバスで行く
・ハノイから飛行機か列車かバスで行く
・ホーチミンから飛行機か列車かバスで行く
となります。
今回は格安で、しかもローカル感たっぷりのバスで行く方法をどこよりも詳しくご紹介します。
ハノイからの出発になりますが、ホーチミンからでもチケットの買い方やバスの利用方法は基本的には同じです。
ぜひ参考にしてみてください。
※じつはフエがベトナムで初めて世界遺産登録されたことには裏話がありますので、この記事の最後にご紹介しま~す。
ハノイからフエまでバスで行こう!
ハノイから陸路のバスでフエまで行くと約685Km、13時間のバスの旅になります。
日本で考えると、東京駅から大阪神戸を通り越して倉敷辺り、もしくは郡山や仙台を通り越して青森県の八戸辺りになります。
距離的には青森から東京までのバス移動をイメージしてください。
同じ中部の都市である、ダナンやホイアンもフエの近くなので運賃や所要時間はあまり変わりはありません。
バスのチケットはクレジットカードでも買えますが、現金払いが安心なので両替をします。
ベトナムの通貨は桁が大きいので、クレジットカード清算だと金額の入力間違いなどが心配で…
あ、クレジットカードならば、年会費無料で海外旅行保険が自動で付くエポスカードがお勧めです。
飛行機のチケットだと、スマホアプリや航空会社のサイトでクレジットカードで買うんですが、ベトナムならどれほど長い距離のバスのチケットでも格安なので、現金もじゅうぶんです。
※両替のレート(利率)は、店によってかなり違うのでご注意ください。
東南アジアではベトナムに限っては、街の観光会社やホテルなどで両替するより空港で両替した方が有利な場合もあるくらいです。(ベトナムのみです。タイ・マレーシア・中国・台湾などは空港はかなり割高になります)
ベトナムでの両替について、詳しくは下の記事を参考にされてください。
別のページで開けます。
必ず役に立つと思います!!
フエ行きのチケットの価格のリサーチがてら、ハノイの街をうろうろ。
といいつつ、美味しいB級グルメも探したりなんかします。
ハノイはフォーの本場なので、安くて旨いフォー屋さんがたくさんあるんです。
ぶらっと入った店が当たりだった時の嬉しさってハンパないですよw
バスのチケットを買う方法は主に4つ
1 バスターミナル
2 バス会社のサイト
3 観光会社(ツーリストオフィス)の窓口
4 ホテルのフロント
通常はこの4つの方法です。
価格は下に行くにつれて高くなりますが、私たちから見れば大差はありません。
ちなみに…
①のバスターミナルで買うのが最も安いですが、基本的に現地のベトナム人のためのバスに乗ることになるので日本人にはちょっと耐えられないくらいボロいです。あと、臭いもきつかったり。
②のネットのサイトも便利ですが、カード情報を入力する際にベトナムのサイトのセキュリティが心配なので僕は避けています。
そんなわけで③か④の方法をよく利用します。
どう違うかというと…
ハノイの街歩き動画⇩ぜひご覧ください!!
観光会社とホテルのフロント、どっちで買う?
バスのチケットを安心して買えるのが、観光会社かホテルなんですが、主な違いはこうです。
観光会社
ベトナムの大きな観光会社は、自社のバスを全国にくまなく走らせています。
なので、大手のシンツーリストやクイーンカフェのオフィスに行けば、乗り継ぎは必要になりますがベトナム国内のどこ行きの長距離チケットでもアレンジして簡単に購入できます。
バスのチケットの価格も比較的安いです。
また、予約・チケット販売・運転すべてが同じ会社なのでサービスもいいです。
クレームがついたら厄介ですもんね。
なので、僕の場合はシンツーリストなどの観光会社を最もよく利用します。
ホテルのフロント
でも、時折ホテルでバスのチケット買う事もあります。
値段は一番高くなりますがこんなメリットがあります。
・バス乗り場に行かなくてもホテルまで迎えに来てくれるからタクシー代を節約できる
・ホテルが提携しているバス会社が複数ある場合、自由に選べるので時間の融通が利く。
例えば、チェックアウトの時間に合わせてホテルまで迎えに来てくれる便を探してもらうなんてこともできます。
・ホテルの従業員が急に親切になる。
これは大きいです。
ベトナムはアルバイトの時給が100円くらいだったりもする国。
(2020年のベトナムの会社員の最低賃金が月給1万5千円前後ですから、月に20日働くと計算しても1日当たり750円~800円。1時間の給料は約100円となります)
安ホテルに泊まる時には、チェックインの時に必ずフロントのお兄ちゃんやお姉ちゃんが熱心にツアーやバスのチケットを勧めてきます。
時給が安いぶん、宿泊客に観光ツアーやバスのチケットなどのオプションを買ってもらうことで、何らかのバックがあるのでしょう。
つまり、頑張って売った分だけお小遣いになるという。
仮に、観光会社で買うのと比べてチケットの価格が日本円にして200円高いとしても、そのうちの100円が売ったホテルのスタッフに入るなら100円の儲けになるわけで、それは1時間の時給が丸儲けということになりますよね(そりゃ頑張るわ)
なので、何もツアーを申し込まないとかなりガッカリされることもあります。
もちろん申し込む義務はないんですが、やや高いのを承知で買ってあげるとイイ事があります。
ホテルのスタッフだって人間。
自分に直接の利益をくれる客には親切にしてくれます。
例えば、夜中に夜食が食べたくなった時に厨房を貸してくれたり、寒い時には無料で何枚も毛布を追加してくれたり、靴を乾かすのに新聞をくれたり、今後の旅先で使えと石鹸や使い捨てシャンプーなんかを大量にくれたり、あと可愛い子なんかだとごにょごにょ…
つまり泊ってる間、特別扱いしてくれるってことなんですね。
これって旅先ではけっこうありがたいもんなんです。
ホテルでは従業員である、彼ら彼女たちの賃金を考えてチップを渡すようにしてますが、加えてバスのチケットなんかを買うとさらにぐっと好印象に。
これが安ホテルでもVIP扱いしてもらうコツですw
あとの問題は、よそで買うのと比べて価格の差がどれくらいかということです。
ビールを飲みながら実際に比べてみました。
ツアー会社との価格の差はいくら?
まずはベトナムで最大手のバス会社「シンツーリスト」のチケットの価格です。
ハノイからフエまでで調べると、下の写真のようになります。
実際に窓口で買う場合には、メモ用紙かノートに行き先と出発の日時を書いておくとよいでしょう。
ベトナムなまりの英語でのやり取りになるので、口で言っても聞き間違えられることがあります。
僕は必ずトラベルメモに書いておいて、窓口で係員に見せるようにしてます。
夕方発の片道チケットで1人249000ドン、つまり249Kドンということで約1100円です。
飛行機のチケットと同じで曜日によってチケットの価格は変わりますし、ベトナムの祝日は特に早く売り切れてしまいます。
次に、同じグレードのバスでハノイ⇒フエ行きのバスのチケットをホテルのフロントで買うと幾らかというと。
こちらをご覧ください⇩
もちろんホテルによっても違いますが、今回泊ったホテルは一人片道350Kドン、約1600円でした。
比べると、
代理店手配のバス1100円
ホテル手配のバス1600円
ということは、シンツーリストとホテルの価格差は日本円にして約500円ってことになります。
あとは500円の差をどう考えるか
考えてみると、青森⇒東京の距離をバスで夜通し走って1100円~1600円って、どっちにしてもすごい低価格ですよね!!
500円というと、ベトナムではスーパーでビールが10本買える金額ですが、ホテルまでの迎えがあることと、チップがわりということも考えてホテルで手配してもらうことにしました。
(ちなみに実際に乗ることになったバス会社のサイトで調べたら価格は230Kドンでした。シンツーリストより安かったw)
チケットの買い方はシンツーリストなどのバス会社(観光代理店)と同じで、行き先と出発したい日時(チェックアウトの時間)を伝えればOKです。
ホテルまでの迎えアリはかなり便利
グラブタクシーなんかで自分でバス乗り場まで出向くのもいいんですが、泊ってたホテルのロビーでゆっくり待ってるだけで迎えが来てくれるのは、けっこうありがたいです。
時間があるようならフロントで荷物を預かってくれるので、最後の散歩に行くこともできちゃいます。
教えられたピックアップ(お迎え)の時間になると、たいてい小型のマイクロバスが来て、あちこちのホテルで客を拾い集めていきます。
フエに出発!
下の写真は、ホテルでチェックアウトして手配して待ってたところにやって来た「クイーンカフェ」というバス会社のお迎えです。
まずはこの車で大型バスの発着所まで向かいます。
髭ヅラで黄色のシャツのフランスの兄ちゃんは、気さくですぐに友達になりました。
バスの車内はどうなってる?
大きな荷物はバスのおなかにある預け入れ荷物のスペースに詰め込んで、手荷物を持って乗り込みましょう。
たまに荷物に番号札を荷物に張り付けて、引換券を渡してくれるバスもありますが、経験上ほとんどは区別なくガンガン詰め込んでいきます。
バス旅の好きなポリフェノールは、間違われないようにカバンには目立つ印をつけてます。
土足厳禁なので、靴はバスの乗車口で脱いで袋に入れてください。
ビニール袋は1回だけもらえるので、休憩所に寄った時なども捨てずに持っておいてください。
運転手は2人いて、交代で運転します。
あ、貴重品は必ず車内に持って行ってください!!
絶対です!
バスの車内に持ち込むもの
・貴重品
・長そでの上着
・時間つぶしの何か
・その他
運転手にせかされても、他の乗客を待たせるとしても、パスポートや財布、クレジットカードやスマホなどは肌身離さず持ち歩いて下さい。
バスに乗り込むと気になるのは、中の居住(?)空間です。
ハノイからフエまでは約13時間のバス旅なので、汚れてたり臭かったりしたら長時間はきついですもん。
時間的に考えるとホテルの滞在時間より長いくらいですし。
夜行バスだと一晩かけての移動になるので、1泊分の宿泊費が浮いてまさにホテルがわり。
ベトナムの観光客向けの長距離バスは清潔なので心配いりません。
下の写真のような感じです。
シートはフルフラット(真っ平)にはならないんですが、かなり寝かせられます。
足の長いwポリフェノールでも、ほぼまっすぐに体を伸ばせるので楽に寝られます。
毛布も付いてて臭いもありませんでした。
ただ、エアコンが強いのでウインドブレーカーか、薄くてもいいので長袖の上着は持ち込んでください。半袖だとカゼひきます。
乗客がそろうと出発!
どれだけ旅をしてきても、この瞬間は心がときめきますな~
この先にはどんな新しい出会いや冒険が待っているんだろう…
さぁ、バスの出発だ!!
ベトナムのバスの車内Wi-Fi
たいていの長距離のバスには無料のワイファイが付いていて、
ユーザー名とID(パスワード)はバスの前方、運転手の頭上辺りに貼られてます。
今回乗ったバスだとこうなってます。
設定の仕方も簡単
スマホの「設定」画面からWi-Fiの設定に進んで、バスに掲示されてる「Name」をネットワーク名の一覧から探してパスワードを入力します。
出発がハノイやホーチミンからだと、しばらくは街の中をゆっくり走るのであちこちのワイファイを拾ってズラーッとたくさんのネットワーク名が出ますが、下の方まで探せばどこかに載っているはずです。
この場合はネットワーク名が【Queen 29B-124.14】で、パスワードが【29b12417】です。
なんだかそのままw
パスワードを打ち込んでちゃんと繋がると、Wi-Fiのトコに下の写真のようにネットワーク名が表示されます。
ベトナムの高速バスの車内ワイファイの速度って?
ワイファイは無料でつなぎ放題ですが、ネットのスピードが気になりますよね~
暇な時間が多いので、音楽を聴いたり動画を見たりSNSを使ったりいろいろしたいのが人情。
気になるネット接続の速さを、実際に何カ所かで測ってみました。
バスが走ってる場所にもよりますが平均するとこれぐらいです。
下り190kbpsで、なぜか上りが早くて920kbpsという結果に。
この速度だと、ユーチューブを見てると時々途切れたりしますが、グーグルマップなんかは問題なく使えます。
もちろんノンストップで使い放題プランのSIMカードを入れてるなら、ワイファイは使わずに4G通信とかの普通のスマホ通信でつないでおいた方が断然早いです。
バスの中は電源がないので、モバイルバッテリーを用意することをお勧めします。
途中の休憩は2回ほど
ベトナムの寝台バスでは、たいていトイレが使えません。
ということは、途中に立ち寄る休憩所までひたすら我慢です。
もしもガマンできないであろう程の緊急事態の場合には、早めに運転手に伝えてください。
優しいのでどこかで停まってくれます。
田舎を走ってる時なんかは、庭の大きな家の近くにバスを停めて「あそこの物陰ですませて来て」って言われることもありますが、気にせずやってしまってください。
漏らすよりはマシですし、住民も気にしません。
休憩所のドライブインに着いたら、靴を履いて外に出ます。
靴は初めにバスに乗る時に渡されたビニール袋に入れて座席近くに置いてあるはずなので、袋はたたんでポケットとかにしまっといてください。また使うので。
貴重品も必ず持って出てください。
顔を洗ったり歯磨きしたければ、そういうアイテムも持って出るといいですね。
大きな休憩所だと何台も同じようなバスが並ぶので、ナンバーや特徴をよく覚えるか車体の写真を撮っておくと安心。
出発時間はベトナム語で言われますが、分かんないですよね…。
バスから降りた乗客たちは、ぞろぞろとトイレに向かって牛の群れのように歩き出すのでついて行きます。
この時点だともう同じバスの同乗者の顔は、だいたい覚えてることでしょう。
有料トイレの場合は少額のお札を持って
時々、有料のトイレがあります。
このトイレは無料でしたが、ドライブインの有料トイレは、トイレの前に見張り番がいてお金を徴収するか、募金箱みたいなのが置いてあります。
料金は5000ドンくらいです。
日本円にすると20~30円。
まぁ安いんですが、ホーチミンやハノイで市内の路線バスに乗る運賃と同じ値段。
それを考えると路線バス代とトイレの利用料が同じって…って考えちゃうんですが、清掃料だと思って支払いましょう。
無人トイレの前で見てても、ベトナム人もかなりの確率でお金を箱に入れて払ってました。
紙は持って行ってください。
夕方出発のバスの場合だと、休憩に寄るのは深夜ですが食堂は開いてることが多いです。
指差し注文もできますが、あまり混んでると注文してから食べ始めるまでに時間がかかることもあるので、肉まんとかバインミー(ベトナムのサンドイッチ)など軽めのものを頼んで食べちゃうといいでしょう。
バスによっては食べ物の持ち込みが禁止の車もあるので、周りの乗客の様子を見ながら判断してください。
このバスは、ビールもバインミーもOK!でした。
僕はベトナムで夜行バスに乗る時は休憩所ごとに何本か買って、車内で飲みながらバス旅を楽しみます。(これがタイだと夜の0時過ぎると法律でお酒が買えなくなるし、鉄道は全面的にアルコール禁止なのでベトナムは楽しいですよね~。まぁ隠れて飲んでますがw)
ちなみに、こういう休憩所のビールの値段はスーパーの2倍はします…
微妙にぼったくりなんですが、「じゃ、飲まなきゃいいじゃんょ」って言われても仕方ないので、毎回おとなしく払うんです。
その他の軽食は高くはありません、庶民価格に近いです。
同じバスの乗客がバスに乗り込んで行きはじめたら出発時間が迫っている証拠。
靴を袋に入れて一緒に乗り込みます。
また何時間かのバスの旅の続きを楽しみましょう~
寝ててもいいですし、音楽を聴いてる乗客も。
席が近い旅人たちと話をしててもいいですが、最後の休憩が終わって車内が暗くなったら静かに過ごします。
フエに到着!!
お疲れ様でした~
13時間の旅を終えて、そろそろフエに到着です。
この記事の最初の方でご紹介したバスターミナルから出るバスは、到着地のバスターミナルに着きますが、観光代理店のバスは現地の同じ観光代理店の前に停車します。
シンツーリストを利用するなら、ハノイのシンツーリストオフィス前から出発して、フエのシンツーリストオフィス前に到着するって感じです。
大手のバス会社は全国に支店を持ってるので、そこがバスの発着所兼チケット販売所になってます。
今回は「クイーンカフェ」社のバスだったので、到着もクイーンカフェのフエ支店の真ん前。
着いたら忘れ物をしないよう慌てずに降りていきます。
その後、バスの荷台に納めた荷物を手前から順番に降ろして受け取ります。
降りるのが遅れて受け取れなくても、バスの横に置いてあります。
荷物を受け取ったらもう自由ですが、たいていの乗客はオフィスの中に入ってトイレをしたり次のバスを待ったりします。
下の写真はクイーンカフェのオフィスの中に貼ってあった看板です。
ベトナム全域にバス路線や支店を持っているので、体力さえあれば利用価値は絶大です!!
クイーンカフェは何度か利用しましたが、シンツーリストと比べてもあまり変わらないくらいの質でした。
車内も綺麗ですし(ベトナムレベルで)、運転手も丁寧です。
ただし、どの会社のバスも運転手は英語がほぼ話せないと思った方がいいです。
でも指差しなんかでやり取りすれば問題ないので、何の心配もいりません。
僕もフエ支店の中で座ってちょっと休むことにします。
フエで泊るホテルはアゴダでもう決めてたんですが、雨だったせいかタクシーがなかなかつかまらなくて。
ついでに歯磨きしたり洗顔したりもしました。
こういう時は使い捨てのちっちゃい石鹸が大活躍します。
次のバスに乗り換えてホーチミンまで行く乗客たちも同じように座って休んでました。
到着に合わせて次の行き先の便が来るので、またゾロゾロと乗り込んでいきます。
それにしても13時間もハノイから乗ってきて、またホーチミンまでそのままバスに乗ってく欧米人の体力はハンパじゃないですね~
上の写真でも分かると思いますが、バスには段ボール箱に入った荷物も乗せられます。
ベトナム版の宅急便みたいな感じで、いろんなものを乗せてました。
時には生きたニワトリなんかも運ぶ場合がありますw
この少女はフエに着いたものの、これから泊るとこを探してるって言ってました。
平日だったし大丈夫とは思いますが、テトなどの旧正月や祝日は満室の場合もあるので旅程が決まってれば早めにホテルを予約しておいた方がいいかもしれません。
そうこうしてるうちに、フエのクイーンカフェオフィスの前で道路を眺めていたら、ゆっくり走ってるタクシーを見つけてすぐさま乗車。
5分くらい走ってホテルに着きました。
フエのタクシーの価格は?
普段はできる限り、価格があらかじめ分かるスマホアプリのグラブタクシーを使うんですが、フエにはグラブはありません。(バイクはいますが荷物が大きいと運べないです)
仕方なく流しのタクシーを使いましたが、ベトナムはぼったくりタクシー率がかなり高いので乗ってからずっと価格が気になってました。
下の写真が実際にかかった値段です。
なんと10Kドン(10000ドン)、日本円にすると50円もしません。
ビール1本の値段ですね~
普通の良心価格でした。
タクシーの運ちゃん、疑ってごめんね(汗)
ハノイやホーチミンだと相場の数倍も請求されることがあって、つい用心深くなっちゃってて。
ホテルでは、早めに着いたので追加料金を払って朝食を食べて部屋で休ませてもらうことに。
1泊2000円程度のホテルにしては朝食がしっかりしてます。
米・麺・春巻き・フルーツなんかもたくさんありますし、オムレツはその場で焼いてくれます。
コーヒーも飲んでお腹一体にして部屋に行き、午前中はしばしの就寝。
午後からはフエの王宮で撮影の予定なので、ちゃんと起きなくては~
フエの動画はまだ作ってないんですが、近くのホイアンのショートムービーを1本作ったのでぜひご覧ください!
チャンネル登録もよろしくお願いします♬
地図で見るとフエの王宮はこうなってます。
ほぼ真四角の堀に囲まれていて、歩いて回るのはかなり広いですから自転車をレンタルするかタクシーをちょいちょい使うといいでしょう。
フエの王宮の建造物群がベトナムで初めて世界遺産登録されたいきさつ
じつは、これには裏話があります。
確かにフエの王宮は立派ですし、ベトナムの他の世界遺産と比べても見劣りしません。
でも、同じクラスの歴史的遺物は他にもたくさんあります。
なぜ首都ハノイ近くでもなく南部のベトナム随一の都市ホーチミンでもない、中部の目立たない地方都市であるフエから最初の世界遺産を申請するに至ったのか…
これにはベトナムの政治が関係していると言われています。
ベトナムは1975年まで南北に分かれて国内でベトナム戦争をしていました。
これは約45年前ですから、考えようによってはごく最近のこととも言えます。
そんな事情も関わってきて、ベトナム国内では現在も【北部・南部】といった区別がないわけではありません。
仮に、日本が東京を中心とした東日本と、大阪中心の西日本に分かれて45年前まで血みどろの戦争をしていたとしたら…
やはり遺恨を引きずるのではないでしょうか。
それで、ベトナムでは組織の平等を図り、権力が集中しないようにするため、国のトップの3役である【書記長・国家主席・首相】を、なるべく国内の【北部・中部・南部】出身者から分けて選ぶようにしてきました。
ホーチミン氏の遺言
あの革命の父ホーチミン氏も、遺書で自分の死後に遺骨は北部と中部と南部とに分けて埋葬してほしいと遺言を残しています。(実際にはこの遺言は実行されなかった)
やはり、国が統一された後にも過去の遺恨を残さずに、ベトナム全体が平和になるようにと願ったのでしょう。
世界遺産の登録の申請についても、国際的に注目を集めるハノイやホーチミン市近くの遺跡や自然スポットではなく、初の申請に、あえて目立ちにくいフエを選んだことはベトナム政府が中部地方に気を使っていたことの現れではないかと言われています。
比較的新しいフエの建造物群には歴史的に高い価値があるとは言い難いという見方、ベトナムの権力者が抱いていた精神文化を象徴する文化遺産として評価する見方がある。考古学的価値がより高いと思われるミーソン聖域よりも先にフエの建造物群が登録されたことと、北部よりも先に中部の文化遺産が登録された点には、ベトナム政府の政治的意向が関与している可能性が指摘されている
Wikipediaーフエより引用
さて、今回はハノイからフエまで寝台バスで行く旅のご案内でした。
飛行機でひとっ飛びの旅もいいですが、景色を見ながらゆっく~りとバスに揺られる旅もいいもんです。
最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございました!
どんどん書いていきますので次回もお楽しみに!!
またお会いしましょう!!
ポリフェノール
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